ギタリストは演奏キーにこだわろう!Dメジャー(Bマイナー)キーの特徴
Dメジャー(Bマイナー)の特徴
キーの特徴としては
- 4弦にルートがある。
- 開放弦が全てナチュラルスケール上に乗っている。(内3弦以外は全てペンタトニックスケール上)
この2つの特徴のおかげでいろんなことができます。
テンションが開放弦にある
これがね!他のキーではなかなかできないんです。
ダイアトニックコードでは各開放弦がそれぞれいろんなテンションになります。
緑色がテンション↓○はコードの構成音(Root・3rd・5th)。
押さえるべき弦を押さえない!
これだけでいとも簡単に複雑なテンションを組み込んだボイシングができるわけです。
下降ベースのフレーズ
定番のベースが下降する進行↓
- D → A/C# → Bm → A → G → D/F# → Em → A → D
これをDメジャーで演奏すると4弦開放から始まりEmまでひたすら下降するというベースラインが取れます。
運指もそんなに難しくない。
そして最後Em→A→Dはルートが全て開放弦で5度ずつ上がっていくため、強い解決感を開放弦の大きい音で出せるわけです。
ハーモニクス
みんな大好きハーモニクス。
開放弦は全てスケール上に乗っているのでいろんなところでハーモニクスを使えます。
DmajやBm上での2・3弦7フレット、GmajやEm上下での1・2・3弦12フレットなどなど。
アクセントに使いましょう。
D→Dsus4→Dadd9の定番クリシェ
よくある進行
↑これの繰り返し。
これのAメロとか↓
ギターではクリシェをクリシェらしく聴こえさせるのって結構難しかったりするんですよね。
変化する1音以外はできるだけ同じ弦・同じボイシングで鳴らしたいところ。
このクリシェ、キーがDメジャーであれば1弦を変化させるだけで作ることができます。
1番聞き取りやすい1弦でこの動きを取ることができ、また他の音は全く変化しなのでクリシェらしさを出すことができるわけです。
まとめ
Dメジャーキーで演奏する一番のメリットは開放弦にテンションがいい具合に乗っていることだと思っています。
浮遊感のある伴奏にはDメジャーキーのアルペジオなんかが綺麗にハマるんじゃないかな。
一方でルートが4弦開放と高い位置にあるため、トニックのどっしり感があまりないです。
たとえば疾走感のある曲でストロークするときとかはこのキーのメリットは活かしにくかったり。
弾いてみた
アコギをマイク録りするのが面倒だったのでフルアコにアコースティックシミュレータを挿して弾いています。
モジュレーションとか空間系のエフェクトが良く合うキーだなと思います。
ライタープロフィール
作曲家・ギタリスト
odasis
サウンドクリエイター・ギタリスト。
・島村楽器「録れコン2017」グランプリ。
・島村楽器「録れコン2015」ベストプレイ賞。
・クレオフーガ「ラフ・ダイアモンドVOL.2」入賞。
ウェブサイト:http://odasis.net
Twitter:odasis