第一回「レコーディング概略」|京都の音楽スタジオ|スタジオラグ

レコーディング連載コラム「実録・レコーディングのすべて」
レコーディング連載コラム「実録・レコーディングのすべて」 | スタジオラグ

第一回「レコーディング概略」

こんにちは。スタジオラグエンジニアの阪本です。職業柄よく「レコーディングをこれから始めたいのだけれどどうすればよいの?」というご質問をよく頂きます。そこで当コラムでは「実録・レコーディングのすべて」と題しまして、録音の方法から実際の作業の様子、そして機材に関する事までを全4回でお届けしていきたいと思います。まず、第一回目の今回はバンドレコーディングを例にマスターCDができるまでの流れです。

打ち合わせ

レコーディングの詳細を詰める為に事前に打ち合わせを行います。作業方法の確認、音の方向性、等々円滑に作業を進める為に完成までのアウトラインを決めます。初めてレコーディングを担当させていただくバンドさんの場合、エンジニアはバンドサウンドについて予備知識の無い状態ですので、参考となる音源がある場合はお持ち頂けると有り難いです。

機材セッティング、音作り、マイキング、サウンドチェック
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音の善し悪しを決める重要な段階です。レコーディング技術の発達で音の加工は容易になりましたが、大幅な加工は様々な弊害を生みます。出音が良いとそれにインスパイアされてより良い演奏を引き出す事も少なくありません。

ここは妥協せず録りたい音のイメージに近い音が作れるよう、納得のいくまでセッティングして下さい。エンジニアは出音を聞いて適切なマイクを選定しマイキングを行います。そして試し録りをして音を確かめながら、セッティング、マイキングの細かな調整を繰り返します。

録音
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納得出来る音が作れたらいざ本番です。バンド録りの場合、リズム隊(ドラム、ベース)→上物(ギター、キーボード等)→声物(ボーカル、コーラス)の順に録って行きます。後はリラックスして普段通りの演奏を心がけ、納得のテイクが録れるまでひたすら演奏するだけです。

レコーディングという特殊な環境で普段通りにというのはなかなかに「慣れ」が必要ではありますが、とにかく「リラックス」の一言に尽きるのではないでしょうか。エンジニアとしてはプレイヤーが演奏しやすい環境を提供する事に専念しています。そしてダビングを進めながらミックスのイメージを固めていきます。

ミックス、立ち会い確認
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納得の行くテイクが揃うと次はミックス作業に入ります。録り音と同様に非常に重要な行程です。打ち合わせで確認したイメージと実際に録りながら持ったイメージをすり合せ、各楽器の音量バランス、定位、音質などすべてがバランス良く聞こえるようにイコライザーやコンプレッサー等のエフェクターを駆使して音をまとめていきます。

ある程度まとまった段階でバンドに立ち会いで確認して頂きます。この立ち会い確認で初めて聞いて頂く時が一番ドキドキする瞬間です。納得の言葉を頂ければもう完成間近、要望を聞きながら完成形に近づけていきます。

プリマスタリング、CD作成
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「プリマスタリング」とは曲ごとの音質や音圧を揃えたり、曲間を調節する一連の作業をいいます。この後マスターデータをCDフォーマットに落とし込み、マスターCDを作成して全行程終了となります。

大分駆け足の説明となりましたが、これからレコーディングをお考えの方の参考になれば幸いです。次回は「レコーディングの備え」を予定しています。お楽しみに!

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