バンドマンなら知っておきたい電気の基礎知識
音を鳴らすためには欠かせないのが「電気」。
ギターアンプ、エフェクター、DAW機器、シンセサイザー、その他音響機器、バンドで使用している多くの楽器は電気なしでは音を奏でられません。
あなたの使用している機材をコントロールするのはあなた自身です。
電気の扱い方ひとつで音色が変わることもあります。
ぜひ正しい知識を身につけて最高のパフォーマンスを引き出しましょう。
アースってなに?
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接地ともいう。
電気回路の特定の部分を積極的に大地の電位にすること、または、機器のケースなどの大地電位になりやすい部分に接続すること。
アースの目的は二つあり、感電や漏電事故を防止することと、信号を伝送する際に雑音を受けにくくすることである。
洗濯機のケースを金属性水道管などに接続するのは前者で、絶縁不良でケース線に漏電した場合、漏電遮断器があれば、アースに電流が流れたことで回路を開き、なくても漏電電流はアース線を流れるが、アースを設けなければこの電流は洗濯機に触れた人体を流れる危険がある。
意外と知らない!
コンセントの差す方向(極性)が決まってる!?
壁にあるコンセントには「2つの穴」があります。
この左がコールド側(−)(アース、グランドともいいます)、右側の短い方はホット側(+)です。
普段なにげなく使用されていると思いますが、実は「正しい差す方向」がありますので、音を扱う機器を接続する場合は正しく接続しましょう。
もちろん、家庭用電流は交流なのでどちら向きでも電化製品は使用できますが、1つのブレーカーで繋がっている機器の全てのコンセントの差す方向(極性)を合わせると電気効率が良くなり、迷走電流や電源ノイズが減ります。
正しい方向・電源ケーブルの見分け方
機器側の極性は電源プラグにマークが記されているものがあります。
電源ケーブルに文字が書いてあったりラインが引いてある方がコールド側(マイナス)で左側に差して下さい。
電源ケーブル先のどちらかの端子に三角のマークがついているのがコールド側(マイナス)です。
極性を合わせるとどうなるか?
・音の透明感や立体感が増します。
・音質に悪影響を与える電気的なノイズは、アースを通じて逃がせます。
極性を合わせないとどうなるか?
・本来アースから逃げるはずの電気が帯電しますので、アンプの音にノイズがノリやすくなります。
電源ケーブルで音は変わるのか!?
ケーブルの材質、接続部の部品の材質などで当然音は変わります。
高価な音楽用の電源ケーブルは、音を華やかにするために音質に個性をもたせる事がよくあります。
ノイズ対策!
八の字巻きも効果あり!?
ケーブルを巻く時にには八の字巻きをしましょう。
これによって、ケーブルのよれだけでなく同相成分のノイズも打ち消しあう効果があります。
一方向だけに巻いていくと、コイルと同じようになってしまいノイズを受けやすくなります。
巻いたまま束ねておく場合は、できるだけ八の字巻きにしましょう。
最後に
基本的な知識さえ知っていれば、多くの機器を扱う場合も安心して使用できます。
ライブするときや、レコーディングするときに参考になれば幸いです。
今回は知っておくと便利な電気の知識でした。
ライタープロフィール
スタジオラグ スタッフ
きんや
京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。
バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。
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