楽器を手に持たなくても楽しく音楽の演奏ができます。
それが指笛です。
まずその歴史から振り返ってみましょう。
指笛について

http://www.irasutoya.com/
実際の演奏を生で聞いたことがありますか?
その音量にはきっと驚かれると思います。
しかしこの楽しい指笛には困難な面が多くあります。
指導機関が少ないことと、熱心に挑戦しても実際に音が出せる人が少ないのです。
この指笛に強い関心を持っていても、指笛人口はあまりにも実技が難しく増加は望めません。
また実際には少ないままです。
指笛人口の多い沖縄でも同じく指笛の吹ける人は多くありません。
単に指を使って音を出すだけでも実は大変難しいものです。
もっと目標を高く音楽の演奏に挑戦して欲しいのですが、今の段階ではいまだ遠い雲の上ですね。
一番身近にあることとしてまず音が出せるように目標を定めてください。
用意して頂きたい物はハンカチ一枚だけです。
また体を楽器に仕上げるので、得に呼吸器系の病気を持っている方は治療に専念してください。
健全な人は問題ありませんが、肺活量の多いほうがベターですね。
スポーツ観戦の場合など途中に大きな指笛の音が入ります。
あの歓声の中でも響くのはそれだけ音量が大きいからです。
一方このうるさい音に対して周囲からは非難苦情もあり、事前にぜひマナーについても理解が必要です。
指笛の盛んな沖縄では別の意味を持っています。
危険を知らせる合図(火事・水難・ハブ・他)と、感情の高揚または盛り上がりを示す時などです。
これには夫々特別な意味を併せ持つため、どこでもまた何時でも吹き鳴らすことは禁止されているものです。
皆さんが指笛に関心を持ちぜひ音が出せるようにと、希望をお持ちのことはわたしにも理解がありこうして公開はしますが、マナーに関しても節度をお願いします。
皆さんは指笛に対しどんな憧れや夢を持っていますか?
その望みを叶えるのはあなたの工夫や努力次第ですが、今は目前に重い黄金の扉が閉じられています。
近くに落ちている鍵を探すことから始めましょう。
なお参考までにお知らせしたいことがあります。
現在指笛人口は極端に少ないのです。
でもあなたが上達して名人になったとしても、大きく報道されることはないでしょう。
もし有名になりたくて指笛を始めようとする人は考え直してください。
指笛の名称
指笛と書いて「ゆびぶえ」と読みます。
指を使って笛の音を出すのでこの言葉自体は今普通に一般化されていますが、少し説明を加えます。
昭和の初期頃他人を参考に指を使って笛の様な大きい音を出し、さらに音階を加えて曲の演奏するのを発案した人が居たと言われている。
そしてこれに自分で「指笛」と名を付けたと自称した人が存在した。
後年これをさらに発展させ音楽として完成されたが、ただ困ったことに当人は信念と言うか信条があって「自分の考えに同調できない人は、この指笛の名を使うな」と公言されたが、自制を求められて……青菜に塩……
しかし一般的に言えば誰でも単純に形から思い、普通に口にする言葉であるから商標のように一個人が独占できる物だろうか?
極めて簡単に連想されてしまう言葉であろう。
名は体(態)を示す。
この名前は自然と何気なく気軽に使用される一般的に付けられると思います。
またトラブルが起きた話は聞いていません。
なお参考までに沖縄では別の言い方が伝えられています。
わたしは沖縄を指笛の聖地と捉え、今迄何かと長い接触があり少し教えて頂きました。
沖縄では口笛あるいは手笛と呼ばれているようです。
また一般的にはハトの通称もあります。
一部の上達者というか、あるグループ内では指笛音楽と名付けられている。
(これを省略して指笛)
無から有を形作った功績は確かに大きくそれなりに認められるが、残念なことにある種の余韻が周囲に残されている。
真面目に音楽としての指笛に取り組み、普及に努め門下生を育てまたボランティア活動もし、各方面からは賞賛の声が大きい人だったが、わたしにはある一面がどうしても会わなかったのか離れた状態にある。
またこの一面については評価が大きく分かれてしまう。
周囲の陰の声をよそにそのまま残され続けている。
つまり今も表面からは見えない物が残されている。
指笛の種類

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指笛の方法については4つのやり方があります。
基本的なことは外観が異なっても原則は共通です。
1. 片方の親指ともう一本の指で輪を作り口に入れる
沖縄ではハト等で親しまれ、また一般に良く知られている伝統的なやり方です。
沖縄のエイサー等を見ていると盛んに今も使用されていますね。
大きな特徴は他方の手を使用しないので、別の行動が自由にできる点です。
ただ残念ながらいくつかの欠点があります。
例えば親指と他の指の太さが違う為初心者には音が出しにくいことになる。
欠点は他にもありますが、わたしが文字にするのは指笛仲間を中傷することにもなりかねないのでこれ以上は伏せておきます。
わたしも最初はこの方法で大きな音を出し喜んでいました。
指笛の音を出すだけならこれだけでも満足できるでしょう。
この方法では手のひらが内側に向いています。
つまり顔の方向になっています。
2. 左右両手の指を使う
使用する指の組み合わせや、指の本数の違いにより数十通りのタイプがあります。
両手を使うので体全体のポーズは固定され、他人から見た目には平均の取れた安定感というか美的な要素があります。
欠点としては指の先端を離せないこと。
体の行動が大きく制限される点です。
3. 片手の一本指を使う
少数派ですが一本だけの指を鈎方に曲げ、これを口に挿入して使用する。
音が出るコツは全て共通なので、当初は何かとぎこちないようですがこれでも立派に音が出ます。
他方の手は音を出すことには特に関係ありません。
でもこの方法では思いもせぬ副産物があったのです。
ぜひ注目していただきたい。
わたしが最も大事にしているやり方なのです。
特別な名前はありませんが何かと便利な面がありますから覚えてください。
4. 音楽演奏用
ステージ発表やボランティア活動などで利用されている方法で、歴史もまだ浅いのですが注目されています。
片手(右)の人差し指一本を曲げた形で音を出し、左手はメガホンのように添える姿勢をとります。
出た音に指向性を与えられるのと、直接音が耳に入らず周囲からの反響した音を聞くことができるのと、譜面を操作中も演奏が可能になります。
外見上からも姿勢が正しく見栄えがあり、演奏用としてマニアの間で扱われています。
追記
指笛の音を出そうとして各自挑戦されていると存じます。
文章を読み、写真も見て熱心に取り組んでおられる事でしょう。
今回は少し見方を変えた話題を提供しようと考えました。
TVのドラマまたはアニメなどを見て刺激を得て、自分なりに見よう見真似で半ば面白半分にやってみたら、案外簡単に指笛の音が出せた幸運とも言える人が実在しています。
ただし音は出せてもそれから上の「音楽表現」には至らず、傍迷惑ともいえるうるさい存在で、単に「ピーピー」と大きな音を出し周囲からは嫌われる人達で、わたくしはこれらを指笛十派の中で「野次派」と名付けています。
わたくしの文章や写真を参考にして頂けれは大いに結構、でも自分なりに各自工夫をして、あるいは別方向からの挑戦等何でも手当たり次第に追求してください。
物静かに大人しく行儀よくではダメでしょう。
少し位ハメを外す位の勢いも必要です。
「指笛ノート」を準備してありますか?
毎日何に挑戦していたのか?
どんな工夫をしたのか?
メモでも構いません。
やがて「ふけたあ!」の一言と日付を記入する日が来るでしょう。
ライタープロフィール
指笛塾 塾長
指笛塾
戦後生まれの団塊世代で、静かな片田舎に暮らしています。
小さい頃から音楽は好きでした。
中でも音が出る楽器に興味があったものです。
現在はボランティアや小さなステージ演奏等で活動しています。
また沖縄にも出かけ数回演奏して来ました。
10年程前から指笛のHPを開設し、指笛の普及と改革に取り組む。
特に指笛が出来た後の指導に力点を置いた内容とし、単に音を出すだけでなくさらにレベルアップを目指し、音楽になる様に指導を続けています。
初心者からマニア向きまで幅広く対応いたします。
ただし生演奏を聞きたいとの要望には、残念ながら今も多忙の為お応え出来ません。
でも熱心な皆さんの声援が頂けるのなら今後一考致します。
わたしは何のグループにも属していないので、一切がフリーです。
行動も発言も表現も自分の考えで動けます。
他から束縛を受ける事はありません。
指笛に関する限り何なりと御意見を聞けます。
ウェブサイト:http://www.yubibue.jp