一眼レフカメラを使ったライブの撮影時に注意しておきたいことをいくつかまとめてみました。
参考になれば幸いでございます。
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一眼レフでのライブ撮影

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音楽撮影プロデューサーの宮原那由太です。
僕は今、音楽に関する写真撮影・映像撮影をすることでお金をいただいています。
映像から先に入ったこともあって、写真撮影をしてお金をいただくようになったのなんて本当に最近なんですよね。
映像の時もそうでしたが、写真も基本的には知り合いのミュージシャンのライブにスタッフとして入って、「撮らせてもらう」という方法で自分のスキルアップをしてきました。
で、おそらくなんですが、ミュージシャンの方はライブの写真撮影をプロに頼むことはあまり多くないと思います。
プロは結構お金がかかったりするので(その分クオリティももちろん高いですが)、ブッキング形式のライブではそうそう頼めません。
ワンマンとか企画ライブなら分かりませんが……
しかし、ブッキングライブでもそこそこクオリティの高い写真を撮って欲しいな、という需要があった時に、おそらく一番多いのが、一眼レフ持ってる知り合いに、「今度のライブ、写真撮ってよ!」と頼むことではないでしょうか。
それはそれでもちろんいいのですが、その一眼レフを持っている人が「初心者」の場合、いつもオートで好きなものをただ撮ってるだけの場合、ライブハウスという、いつもと違う環境での撮影は、普段と勝手が違うため、何をしていいかわからないことがあるかと思います。
なので、今回は、普段オートでしか撮らないような一眼レフ初心者の方々が、「ライブハウスでの写真撮影」を、そこそこのクオリティで乗り切るための心得を書いていきたいと思います。
プロを目指している方とか、プロの方から見たら「そんな当たり前のこと……」とか「いや、それは違うんじゃないか?」などと思われるかもしれませんが、なにせ普段オートでしか撮ったことのない方向けですので、ご了承ください。
ではライブ写真撮影で、気をつける点を述べます。
- シャッター優先、もしくはマニュアル撮影で撮る
- 望遠ズームレンズを使う
- 連続撮影でシャッターはたくさん切る
- いろいろな場所から撮る
- RAWで撮って現像してあげる
- 他のお客さんの邪魔にならないようにする
では1つずつ見ていきましょう。
1. シャッター優先、もしくはマニュアル撮影で撮る
今までオートでしか撮影したことのない人にはいきなりレベルが高いかもしれませんが、ライブハウスでの撮影は基本的にシャッタースピードを固定して撮る必要があります。
音楽の演奏には動きがあるので、シャッタースピードがあまりにも遅いと、かなりの確率で被写体ブレが生じます。
また、三脚や一脚も使わない場合がほとんどなので、手ブレも起こってしまう可能性が高いです。
オートで撮ろうとすると、どうしてもライブハウスは暗いことが多いので、シャッタースピードが遅くなってしまいます。
そのため、ある程度以上のシャッタースピードで固定する必要があり、シャッター優先、もしくはマニュアル撮影で、きちんとシャッタースピードを確保しなければなりません。
目安としては、1/50秒より早い方がよいと思います。
動画なら1/30秒でも大丈夫ですが、写真だとこれは少し危ない。
可能であれば1/80くらいあれば、安心して撮れるはずです。
もちろん、激しいフリなどがある場合はもう少し早いスピードが必要になってしまいますが、それはケースバイケースです。
2. ズームレンズで撮る
暗いライブハウスで撮影するので、F値の小さな単焦点レンズを使いたくなるかもしれませんが、経験上、ライブハウスの撮影で単焦点レンズは使いづらいです。
ライブハウスは、一番撮影に適している場所にはお客さんがいるのです。
ですので、単焦点レンズで最適だと思える位置に移動することなどほとんど不可能です。
限られた条件、限られた環境で撮影するなら、どうしてもズームレンズで画角を決めるしかありません。
F値が稼げない、シャッタースピードは固定、となるので、ISO感度を結構上げる必要があるかと思いますが……ライブハウスは写真撮影には厳しい条件なので、仕方ない部分もあります。
基本的には望遠ズームが必要ですが、標準ズームも用意しておくと、ステージ全体の写真が撮れるのでアーティストさんは喜びます。
ただ、2本のレンズの交換を、ライブハウスの中で、時間もない、暗い場所でやるのは結構面倒くさいです。
プロの場合は大体、カメラを2台用意して、望遠ズームと標準ズームを、それぞれに着けていることも多いですね……
3. 連続撮影でシャッターをたくさん切る
これが僕が思う一番大事な点です。
基本的に、ライブ中、ミュージシャンがかっこよく見えるポイントって、ほんの一瞬だったりするんですよね。
ほんの0.1秒違うだけで表情とか、歌ってる口の形とか、ギターの角度とかも全然違うので、いつがかっこよくなるかなんて分からないのです。
だから、とにかくシャッターはたくさん切るのがいいです。
一眼レフには連写ができるモードが入っているはずです。
ライブハウスでの撮影は、基本この連写で撮るのがいいでしょう。
すごくいい瞬間でも目をつぶっていたりとか、ちょっと口の形が変だとか、そういうので大事な瞬間を逃してはもったいないです。
ちなみに、僕は大体ライブの撮影をすると、30分で200枚くらいは撮影になります。
多分これでも少ない方ですね。
その中でも使えそうだなという写真は10枚くらいでしょうかね……
ライブの写真は「歩留まり」があまり高くないと思うので、とにかくたくさんシャッターを切りましょう。
4. いろいろな場所から撮る
ライブハウスはお客さんがいるため、もちろん最適な場所は埋まってしまっています。
ですが、いろいろなパターンの写真を撮るためには、その中でも可能な限り、自分がいろいろな場所に動いてシャッターを切る必要があります。
先日のふるのつばささんの写真ですが、それぞれ右から撮ったり正面から撮ったり左から撮ったりしています。
こうすることで、いろいろな角度からの表情を見ることができ、バリエーションが生まれます。
そして、先日の記事でも少し触れた、「あおり」「俯瞰(ふかん)」「アイレベル」なども工夫してみることです。
また3枚中2枚がナナメにしていますが、カメラの構え方として、縦・横・ナナメをうまく使い分けることも重要です。
もしこれらの条件を全て使うことができれば、(右+正面+左)×(あおり+俯瞰+アイレベル)×(縦・横・ナナメ)=27通りの写真を撮れます。
ライブハウスはバリエーションを出すのも簡単ではないですが、これを念頭において望むといいのではないでしょうか。
5. RAWで撮って現像してあげる
これはRAW現像に慣れていない場合はかなり大変ですが、これを機会にRAW現像に挑戦してみるのもいいかもしれません。
とにかくライブハウスは照明の条件も変わるし、2度と同じ瞬間がないため、撮影時に全ての設定を決めることが難しいです。
時間に余裕があるなら、RAWで撮って後で現像する方が無難です。
ただ、アーティストによっては、ブログやTwitterで使いたいからすぐに写真が欲しい!
という場合もあります。
その時はRAW+JPEGで撮るのがよいでしょう。
ただそうなると連写スピードが遅くなるので、スピードの出るSDカードを買うことに……
6. 他のお客さんの邪魔にならないようにする
他のお客さんは、わざわざお金を払ってそのアーティストのライブを見に来てくれています。
それなのに、写真撮影の人間が動き回ってパシャパシャやってるのがうっとうしくて、ライブに集中できないなんてことになったら、その人だけではなくアーティストさんにも迷惑をかけるようになってしまいます。
ですので、お客さんの邪魔にならないように、細心の注意を払いたいです。
他のお客さんの目の前に立たないとか、曲の静かなところでは極力シャッターを押さないとか、迷惑にならないように気をつけましょう。
最後に
さて、ざっと思いつくものを書きました。
ほんとはもっと細かいこともたくさんあるのですが、それは実際にやってみればわかることも多いです。
もしライブハウスでの撮影を頼まれたら、これらのことを思い出して撮影に臨んでみてください。
それから、友達に写真撮影を頼むアーティストさんにも1つ。
写真撮影を頼むなら、可能な限り、その人はスタッフ扱いにしてあげてください。
自分たちの依頼でやってくれる人から、ドリンク代やらチケット代やらを取るのはかわいそうですし、他のお客さんとはきちんと区別してあげることが大事です。
また、通常のライブでは頼まれた人以外撮影禁止の場合も多いので、スタッフパスを用意してあげたほうがいいでしょう。
ライブの写真は、アーティストにとってもPR材料になるし、撮影する側としても、とてもいい条件で撮影できるのでとても楽しいです。
お互い歩み寄って撮影に臨んでいただければと思います。