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【レコーディングに自信がありません...】など2問に回答しました

こんにちは、スタジオラグの中尾きんやです。
このメールマガジンは皆様からお寄せ頂いたご質問がコンテンツです。レコーディングに関する疑問やお悩みに全力でお答え致しますので、どしどしご質問ください。お待ちしております!


【Q1】レコーディングに自信がありません。いざ録音となると緊張してうまく弾けなさそうで不安です。皆さんうまく弾けるものですか?


【A1】これはもう慣れて頂くほかありません。
プロミュージシャンであっても「緊張してうまく弾けない」ことはあります。
ただ、一概に演奏の技術の問題というわけではありません。

よくあるのが、自分のイメージするプレイと実際に録音されたテイクにギャップがある場合です。
ここでいう「うまく弾く」とは自分の力量通りに弾く、ということです。
その現実とイメージの中のプレイにギャップが生まれると、それを埋めようとして貴重なレコーディング時間が「練習」に浪費されることになります。

これに陥らないためにはやはり普段から「自分のプレイを録音してそれをチェックする」というサイクルを作って、自分は今どんな音でどんな演奏をしてるのかを客観的に理解することが大事です。これができているといざ本番になっても緊張する事なく、よりクリエイティブな作業に時間を集中する事ができるはずです。

自分を客観的に聴く耳を持ってトレーニングを積む、これ以外の近道はありません。


【Q2】一発録りをする理由は?音の「かぶり」はどうするのでしょうか?


【A2】一発録りをする理由としては「バンドアンサンブルの一体感を出したい」「一体感のある音作りをしたい」「短時間で録音し終えたい」などが挙げられます。
複数のパートを同時に録音するので、その分時間を短縮できるというのは金銭的にもメリット大です。

なによりテンポの揺れをアレンジと捉え、ブレイクなどの微妙な「間」やグループダイナミクスを織り込みながら、その瞬間でしか得られない臨場感や緊張感を収録できることは、時間芸術とも呼ばれる音楽に許された一発録り最大のメリットです。

逆にデメリットの一つに挙げられるのが「マイクの被り込み」です。
マルチマイク収録の難関といわれる位相処理の問題が、楽器間(ボーカルやギターのマイクにドラムの音が入る)にも発生するのですから、もろにエンジニアの力量が問われます。

これを解消するための最善の方法は、それぞれのパートがブースに分かれてお互いの音をヘッドホンでモニターしながら演奏するという方法です。
この方法だと音はカブリなく録れ、かつ演奏は同時にできるので、バンドレコーディングにおいて最もベーシックな録音方法の一つです。

そのカブリを逆手に取って積極的な音作りに利用するアプローチも良くあります。アンビマイクをダイナミックやリボンマイクで集音しておいて、ミックス時にコンプで潰してオケに薄く混ぜるなど、その接着剤的な空気感は一発録り以外ではなかなか得られない独特のものです。

あと、ライブやリハーサルで中音(なかおと)のバランスが良いバンドは、一発録りにおいても音がいいです。


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