対談インタビュー 岡本博文 | スタジオラグ

対談インタビュー

対談インタビュー 岡本博文

今回はジャズ&フュージョンギタリストを原点にしながらも、その多彩な活動でエレクトリック、アコースティック両方で高い評価を得ているギタリストの岡本博文さんをお迎えし、「マダム」ひかると、アシスタントのHIROCKによる対談の模様をレポートいたします。

HIKARU | スタジオラグ 一番というか、岡本さんにとって夢ってなんなの?
岡本博文 | スタジオラグ やっぱり世界有数の良いギタリストになりたいな。「あ~、もう素晴らしい!」みたいになりたいですね。
HIKARU | スタジオラグ 巧みの技やね。
岡本博文 | スタジオラグ ミュージシャンの生き方って本当にスゴいシンプルだと思うのよ。すごい喜んでくれる人がいて、僕の音楽に。その人達のために演奏して、その人達がお金くれて、また友達を連れてきて、その人達がまた喜んでくれて。というのを、毎日やればいいんだよね、どこに行っても。だからすごいシンプルだと思うんだよね。それの果てに、世界で一番愛される人間になれるんだったら。
HIKARU | スタジオラグ この前のライブを聴いた時に、そういう生き方みたいな筋が見えた気がした。淡々といいライブ、クオリティ高いものを毎日やって行くというスタンス。何となくステージ終わった後の片付けしてる姿なんかを見てて、自分の中で納得を持って今日はこうだったなとか思いながらって感じがした。
岡本博文 | スタジオラグ 僕のことを、深く理解してもらえて、本当にありがとう。
HIKARU | スタジオラグ 安心して名人の芸を楽しんだって気がした。今のOkamoto Islandに関してはそういう名人芸というか、熟練の安定というか。keep goingというか、keep playingでやっていってくだされば、それがいいのかな?
岡本博文 | スタジオラグ 音楽的には、人が想像もしないような厳しい基準を持って、それを続けるしか無いと思う。芸人の本分としてね。けど、具体的に目標は、全国各地方で数カ所のホールコンサートを目指しています。のんきにマイペースで、とは、考えてないですね。
HIROCK | スタジオラグ ギターって、やっぱりメロディ楽器じゃないですか。自分はボーカリストなんですけど、「練習をする、上手になる」ってことと、「自分の気持ちを伝える」ってことと、両方必要になってくると思うんです。レッスン中に五線譜をお持ちする時とかに、ただこうやって弾いたらいいんやでじゃなくって、先生が魂のようなものを生徒さんに伝えてるところがあるように感じました。そういう時間でもあるということですよね、スクールの生徒さんに対して教えていることは。技術だけじゃなくて、どういう風に表現するかということも教えているということですよね?
岡本博文 | スタジオラグ 伝わるんだろうね。ギター教室と言うのは、正直一生懸命教えたら、皆上手くなるんですよ。誰が教えても。ドの上はレだし、レの上はミだし。それは皆言っていることそんなに変わらへん。マジメにやっている先生だったら誰も一緒やと思う。だからこそ、僕と一緒にプレイし、エナジーが伝わるってことが価値にならなければ、と思う。音楽ってさ、泣いたり笑ったりさせて初めて意味があるでしょ?だから、何何スケールがどれだけ速く弾けるっていうのは、それが今晩のステージで功を奏するかっていうとそれは別問題で。僕は、いつでもちゃんと音楽になるように演奏する。やっぱり真剣にギターを弾いている姿勢があって、なにかしらこの人は僕より出来るかも知れん、みたいなのが伝わるんだと思う。
HIROCK | スタジオラグ そういうところに惹かれてやってくる生徒さんも多いってことですよね?レッスンって、技術とかも大事と思うんですけど、どういう人に教えてもらえるかっていうところが大事なんじゃないかと思うんですよ。岡本先生という人間自身を伝えてるっていう場所でもあるっていうか。
岡本博文 | スタジオラグ それはミュージシャンである限りギターを持ったら、どこにいても同じ姿勢であるべきだと思う。10人しかお客さんがいないところであっても、1,000人であってもね。例えばギター教室の中でも同じテンションでやんなきゃいけないことだと思う。それが当然なんだね。人間として。
HIROCK | スタジオラグ レッスンの内容は具体的にどういうことをされるのですか?
岡本博文 | スタジオラグ ブルースとジャズを教えます。というのが、そこから枝葉が分かれているから。たとえば「僕は押尾コータローが弾きたいです」次の日には「ヴァンヘイレンが弾きたいです」次の日には「僕はU2が好きだ」って言われてきても、何を教えていいか分からなくなる。何故かって言うと、枝が木のように広がっていて、それらは枝の先の方にあるから。そうなってくるとそういった音楽が始まったところに帰る。そこを教える。20年経っても30年経っても変わらない。小学校の頃読み書きを教えてもらったから、今字が書けるでしょう?そういう風なところを僕は教える。スゴくシンプルでコアな、古くさい音楽ほど、勝ち負けがはっきりするんだ、本当は。色んな小細工きかないから。どのくらい上手になったか、スゴくよく分かる。
HIKARU | スタジオラグ 結局ルーツなんだね。ルーツのもの、ベーシックなものをやれば、そこから派生した全てに対応できる。
岡本博文 | スタジオラグ 好き嫌いとか言う問題じゃなくね。ただもう、当然常識としてあること、世の中。
HIROCK | スタジオラグ は〜。なるほど〜。ほんと勉強になります!!それでは最後に先ほど「ギターは誰が教えても一緒」とおっしゃられましたが、岡本スクールの、ここが他のスクールとは違う点とは?
岡本博文 | スタジオラグ 特に、ジャズに対するプログラムです。具体的には言えないんだけど、説明の仕方がコロンブスの卵みたいな感じで。こうですよ、ってみんなやっているけど、実はここをこうやって見方を変えれば、こんなに楽だよ、と言う風なレッスン。全ジャンルに対応出来る、個性的で本格的なレッスンと自負しています。しかし、ただ単に、それを知ることが目標ではなく、続けてもらうことが目標。僕が一番大事にしていることは、「継続は力なり=ネバーギブアップ」と、「ドリームカムトゥルー=夢は現実となる」。この2点が僕の教室のポリシーなんです。
HIKARU | スタジオラグ ちょうど5月30日に岡本博文ギタースクールの説明会がスタジオラグ河原町店で開催されますので、興味を持ってくれた方はぜひ足を運んでみてください。きっとギター、そして音楽に対する見方が変化する体験になると思います。それでは岡本さん、今日はほんとにありがとうございました。
HIROCK | スタジオラグ ありがとうございました!!なんだか私もギター習いたくなっちゃった。
HIKARU | スタジオラグ あら、HIROCKはまず小学校の読み書きからじゃないかしら。
HIROCK | スタジオラグ ヒ、ヒドイ!!
HIKARU | スタジオラグ 冗談よ(笑)。自分の音楽のルーツをひも解いてみる。それだけでも十分に価値あるスクールなんじゃないかな。

それではみなさん、今日はこれまで。また会う日までごきげんよう。今宵のお相手は「マダム」ひかると、
HIROCK | スタジオラグ 「北白川店番長」こと戦う歌姫、HIROCKでした。さようなら〜。
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