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ハイレゾ音源はバンドマンにとって必要か?
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ハイレゾ音源はバンドマンにとって必要か?

「ハイレゾ音源」は近年、アーティストのリリース方法の一つとしても注目されています。

CD音質よりもっとよい音質で音楽を楽しみたいオーディオファンの間でも「ハイレゾ」はここ数年トレンドとなっているようです。

そもそも、「ハイレゾ」とは何か、そしてそれは私達バンドマンの音楽活動にどう影響するのか。

今回はその「ハイレゾ」について考えてみたいと思います。

ハイレゾ音源とは?

Hi-Res ロゴ

http://japanese.engadget.com/2014/03/31/jeita-cd/

「ハイレゾ」=「High-resolution」、つまり「高解像度」。

普段私達が聞いているCDは、元はアナログの音であるものを細かくサンプリングしてデジタル化したものです。

音楽CDは「44.1kHz / 16bit」という解像度でデジタル化されています。

これがどういう数字なのかといいますと、先の「44.1kHz」は「サンプリング周波数」と呼ばれ、1秒間に4万4100回サンプリングされていますよ、ということのようです。

音声波形を正しくサンプリングするには波形の持つ周波数成分の帯域幅の2倍より高い周波数でサンプリングする必要があり、人間の可聴域の上限といわれる20kHzの約2倍、ということで44.1と設定されています。

そして次の「16bit」ですが、これは音の強弱を表す「量子化ビット数」で、デジタル変換する際に2の16乗=655,636段階で分けられるということのようです。

どちらもあまりピンときませんが、要はいずれも数字が大きければよりアナログの原音に近くなり、逆にデータ量は増えるということです。

そしてCDの誕生より長らく基準となったこの音楽CD「44.1kHz / 16bit」もしくはDAT及びDVD-Video基準「48kHz / 16bit」よりも高いサンプリング周波数・高い量子化ビット数の音源データを、総じて「ハイレゾ音源」と呼ぶようです。

また、ファイル形式としては普段我々がよく聞いているmp3やAACなどの圧縮ではなく、WAVやAIFFなどの非圧縮、もしくは可逆圧縮であるFLAC、ALAC形式のものに限られます。

今のところ世間に出回っているものとしては、WAVもしくはFLACのものが多いようですね。

ハイレゾ音源はどれだけ高音質?

そして、実際のところ「ハイレゾ音源はどれだけ高音質なのか」が気になるところです。

大まかには、

「楽器や声がより生々しく艶やか」

「CDでは再生できない空気感や臨場感」

といった言葉で表現されることが多いです。

例えば、こちらで聴き比べられた方の結果があります。

ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか?禁断のブラインドテストで検証!

若干微妙な結果ですよね…。

何を求めるかですが、やはり一度は聴いてみたいですよね!?

ということでハイレゾ音源を聴くには何が必要なのでしょうか?

ハイレゾ音源を聴くには何が必要か「1. 音源」

もちろん聴くべき原本がない限りどうしようもありません。

現在のところ、ハイレゾ音源はサービス各社からのダウンロード購入で手に入れることができます。

e-onkyo music

http://www.e-onkyo.com/music/

国内ハイレゾ配信における先駆け的存在。

OTOTOY

http://ototoy.jp/

京都発・注目のアーティスト「白波多カミン」もラインナップ!

mora ~WALKMAN公式ミュージックストア~

http://mora.jp/index_hires

ウォークマン派の方にとっては、ソフト・ハードともこちらで完結できるので便利です♪

もちろんMac派の方やiPhone派の方でも、プレーヤーのインストールなどは必要ですがご利用可能です。

HQM STORE

クラシックやヒーリング系のタイトルが豊富です。

VICTOR STUDIO HD-Music.

「購入希望システム」というユニークなシステムを採用しておられます。

全般的にはまだ豊富なタイトルとはいえない現状のようですが、ハイレゾ自体の認識やハードが普及すれにつれ、拡充されていくことは間違いないでしょう。

そしてやはり、データとしての情報量が多いため、CDや圧縮音源より料金はやや高めの設定です。

ハイレゾ音源を聴くには何が必要か「2. プレイヤー」

ハイレゾ音源を聴くには、機器がそのフォーマットを再生できるかを確認しなければなりません。

一番手っ取り早いのは、ハイレゾ対応のプレイヤーを買うことになりますが、現在所有する機器に必要なものを足していくことでも聴くことは可能です。

例えば自宅のMacで再生する場合

上記サイトから聴きたい音源をダウンロード購入し、「ユーティリティ」→「Audio MIDI設定」で適切なサンプリング周波数・ビットレートを設定します。

デフォルトの音楽再生プレイヤーiTunesはFLACファイルの再生には対応していないので、

  1. iTunesでまとめて管理したい場合は、可逆圧縮であるApple Losslessファイルに変換する
  2. FLACファイルを再生可能なハイレゾ対応オーディオプレイヤーをインストールする

いずれかになります。

以下のサイトが詳しいのでご参照ください。

Macでハイレゾ再生するソフト選び

例えばiPhoneで外出先で再生する場合

今のところMacでハイレゾを聴くには若干手間がかかりますね…。

そのうちiTunesミュージックストアからもハイレゾ音源が配信されるようになるとは思いますが。

iPhone等iOSデバイスでのハイレゾ再生はさらにややこしそうなので、以下のサイトをご参照いただくことでご勘弁ください。

iPhoneで高音質再生! iOSデバイスでハイレゾ音源を聴く方法 | Mac

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