スペシャルインタビュー 安達久美 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー
安達久美 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー 安達久美

今後の活動予定、豊富などをお聞かせください。
Club Pangaeは12/11のライブが年内最後なんですけど、来年にはツアーもあるので、全国回りますし、また新しいPangaeaサウンドがお届け出来ればと思います。
さて、話は変わりますが、ギタリスト塩次伸二さんが急逝され、11/6に予定されていた安達さんと塩次さんが共演するライブは中止となりました。塩次さんとはどのように出会われたのでしょうか。
これも私が歌伴していた時代に、サックスの土岐英史さんのライブに行ったときに「1曲弾かせて」って言ったんですけど、断られたました。「あかん、まず、塩次さんとこ行ってこい」と言われたんですよ。その意図がよく分かんなかったんですけど、「じゃ、いってきま~す」って感じで(笑)とりあえず行こうと思って。塩次さんが大阪のネストサルーンっていう三角公園のところにあるライブハウスに出演された日がありまして、そこへリハーサルの時間からギターを持っていって、「1曲弾かせてください」ってお願いしました。「お前誰やねん」って感じなんですけど。でも快く、「じゃあ、上がっていけよ」みたいな感じで。その時のベースがポール・ジャクソンだったんですね。ポール・ジャクソンともその時初セッションで、3曲くらいやらしていただいきました。「面白いやん」みたいないい感じで。それが塩次さんと出会ったきっかけですね。
その時に、土岐さんが塩次さんのところへ行けといった意味は分かりました?
いや、今でもよく分からないです(笑)土岐さんが塩次さんを信頼していたから、というのはあるんだと思います。塩次さんがいいといったらいいんだ、みたいな。その後も「またやろうよ」と仰っていただき、実際に何回かフルステージで共演させていただきました。塩次さんを通じて本当に色んなミュージシャンと共演させていただきました。
塩次さんというギタリストは安達さんにとってどういう存在ですか?
スタイルは完全にブルースなんですけど、すごく自由度が高いんですよね。ブルースと一言で言っても色々あって、何系とかはよく分からないんですけど、色んなブルースを消化されてて。ブルースだけじゃなくて、ジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーも好きだっておっしゃってました。ウェスの「フルハウス」というアルバムが一番お気に入りだったそうで。最近そのアルバムを聴いてみてるんですけど、なるほど、影響受けてはるな、というのがすごいよく分かりますね。ジャズとかもお好きだし、ファンクもお好きだし、最近では歌も歌ってらっしゃるし。ジェームス・ブラウンなんかをやられるときはもう神がかってますよね。ステージの立ち姿とか、王様みたいに見えます。バンドの皆に指示を出す姿勢とか、お客さんを煽る姿勢とか、ステージングも素晴らしい。あのお年でさらに進化し続けてらしたのが、本当に凄いと思います。
もし今、安達さんが塩次さんに捧げるとしたら、どの曲を演奏しますか?
自分で書きたいですね、やっぱり。先日のライブで岡本博文さんがブルースの曲を塩次さんに捧げてましたが、また違ったスタイルで、曲を書きたいです。
もしかしたら次回作にその曲が入るかも?
そうなるかも知れませんね。頭の中ではすごく出来上がっています。
安達さんはスタジオラグで先生としてもギタースクールをされてますが、どのようなレッスン内容でしょうか。
基本的には初心者の方でも押さえられるコード1発から始めます。指が動かなくてもコード1つ押さえられれば、何かリズムが奏でられる。右手のトレーニングですね。まずリズム感を養ってもらうために、16分音符のカッティングからやってもらってます。生徒さんそれぞれに聴いてきた音楽があって、みんなジャンルが違うんですけども、やっぱり聴いてきた音楽をするのが一番素直に入りますね。だから、どんな音楽がしたいのかまず聞いて、それも元をたどればちゃんとルーツがあって、という話をします。例えばLuna Seaだったとして、じゃあLuna Seaはどこから影響を受けたのかといったら、アメリカンロックだったり、でアメリカンロックがどこからというとやっぱりブルースだったり。ブルースが弾けるようになると、ビジュアル系とかもマスターできる、幅広くカバーできるんだよ、ということを説明して、好きな音楽をやりつつ、ブルースもやりつつ合理的に、自分の聴いている音楽でアドリブができるようになったり。そういう方向を目指しています。
安達さんのレッスンの特徴的な点は?
耳コピーが早くなる(笑)私もレッスンしながら、皆がやりたい曲をその場で耳コピーしながらやっているので、その現場が見れます。だんだん皆コツをつかんできますね。最大の教材は音源だと思うので、それって凄くいいことなんですね。カッティングでリズムを鍛えつつ、リズムのいいソロが弾けるようになり、自由度が上がります。あるフレーズは弾けるんだけど、それを他の曲とかで活かせられないといった方も、活かせられるようになる応用力もつきます。
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