スペシャルインタビュー 安達久美 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー
安達久美 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー 安達久美

さて、今度は安達さんのギターサウンドの秘密に迫ってみたいと思います。安達さんにとってストラトキャスターの魅力とは?
体に収まる(笑)服みたいなもんですよね。服着たらついでにギターも下げてる、みたいな。ショルダーバッグみたいなものなんです。
ストラトに出会われたのは?
小学校5年生のときですね。ギターそのものに初めて出会ったのもストラトで。
現在ストラトは何本所有ですか?
4本ですね。メインで使っているのが、シャンパンゴールドのです。ジェフ・ベックモデルの91年製ですね、ヘッドに「N1」って書いてるんで。Ninety-1で「N1」。もとはホワイトだったんですけど、シャンパンゴールドに塗り替えて。
塗り替えってしてもらえるんですか?
元々の持ち主が塗り替えも好きで、自分でやってはるんです。凄いマニアックな方で、Fenderの塗り方というのがあって、それを勉強してらしたんです。実際は水色になったりピンクになったりしてるんですけど、今はシャンパン・ゴールドで。研究されてるだけあって、とても自然な感じに、もともとその色だったみたいになっています。
このカラーはやはりお気に入りですか?
お気に入りですね!時間が経つと、微妙に変化してくるじゃないですか。エイジング効果で。シャンパンゴールドなんですけど、最近若干緑がかってきていて、それがまたかわいいんですよね~
分かります(笑)
ヘッドとかも、白だったのが日焼けしてきていい感じの色になったりするじゃないですか。堪りませんねぇ(笑)
他の3本はどんな感じでしょう。
12/11公演のフライヤーの写真にも使っている、サンバーストが、私のリクエストによりFender社がカスタマイズしてくださったギターです。基本的にはメインのシャンパンゴールドと同じ仕様です。ネックはそれよりほんの少しだけ細くなっているんですけど、普通のストラトよりは断然太いです。それより太いものが作れなかったという理由で。PUはHot Noiselessが3つついていて。アームを多用するのでナットはローラーナット。アームの感触が柔らかい方が好きなので、裏のバネは2本でハの字につけています。
フローティングですか?
いえ、フローティングにはしてないです。フローティングにすると、弦が切れた時大変なので。この前Pangaeaのライブ中に、梶原順さんはナットがロック式でフローティングさせているんですけど、演奏の途中で弦が切れてしまったんですよ。そしたら各弦のテンションのバランス崩れますよね。で、微妙にアームアップさせた状態で弾いてはるんです。それがもう見事で。普通あんなことできないですよね。ソロ弾いている最中に、ですよ!
神がかってますね!
後の2本は、1本はFenderで、メイプル指板なんですよ。ネックが結構細めなのであんまり使ったことがないんですけど。USAで音はすごくいいです。いつかはライブで弾いてみたいとは思っています。もう1本はFenderではなくて、ペンサ・サーというメーカーのです。これはすごく高価なギターで、ディック・ペンサーという人と、今結構話題になっているジョン・サーというビルダーが2人のコラボで作っているブランドです。NYのスタジオミュージシャン:チャック・ローブモデルです。ジョン・サーの作るギターはネックの精度が高くて、ピッチが凄く正確なんですよね。歌バンドをしてたときにレコーディングとか、キーボードとのユニゾンとかで重宝しました。ハイテクギターで、本当にネックが素晴らしいです。ピッチもチューニングもぴたっと合うし。でも、あの子元気かなぁ?
しばらく登場してないですか(笑)是非次のレコーティングに!PUはHot Noiselessとのことですが、ピックアップポジションはどんな感じに使ってますか。
ライブハウスにもよるんですよね。センターがメインになるときもあれば、ソロだけバーンってリア入れるときもあるし。センターだけで済むときもあるんですけど。やっぱり会場によりますね。基本全部使いますね。昔はセンターだけしか使わなかったり、バッキングなったらセンターとフロントのハーフトーン、この2つしか使わなかったんですけど、今は全部使います。最近はトーンコントロールも結構触りますね。あれこれ触る、それが楽しいですね。それがFenderの魅力的なところだと思うので。
ネックは太い方が好きなんですね。
太い方が好きです。指が長いので細いと指が余るんです。サウンドも、断然太い方が根性ある音がします。
指板はどうですか?ローズの方が好きですか?
ローズの方がいいですね。滑りがいいので。
他なにか、パーツとかでこだわっているところはありますか?
ヘッドのところの、ストリングスガイド、あれ要らないんですよ、私。外しています。あそこを自由にしておいた方が、ベンドとかさせて遊べるじゃないですか。最近のギタリスト、ジョン・メイヤーとかよくやってるんですよね。見事ですね、あれは。ああいうのも、ストラトならでは、ですよね。
PRS(ポール・リード・スミス)も使ってらっしゃいますね。
モニターとして使わせていただいてます。今持っているのがアニバーサリーモデルでエメラルドグリーンというカラーです。シングルカッタウェイといって、上の部分がネックにくっついていて、下の部分が抉れているタイプで。スタンダードなPRSよりも、ちょっとボディが厚めです。レスポールに近いですね。2ndアルバムで「哀愁のヨーロッパ」をカバーしているんですけれども、その曲で弾いています。弾いてるギターはストラトメインでやってきたんですけども、音はレスポールの音も凄く好きで、艶やかで伸びのある音が。色っぽいじゃないですか(笑)その音を出したくて使ってるんですけど。やっぱりネックとボディと上の部分がくっついているだけあって、低音が安定します。それが特徴的かなって思います。より低音弦が響くというか。ライブでは「哀愁のヨーロッパ」と「Touch me gently」で使っています。
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