スペシャルインタビュー MOTORS 4/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
MOTORS | スタジオラグ

スペシャルインタビュー MOTORS

MOTORSというバンド名はその頃から変わらずですか?
藤原:そうですね。バンド名は10年前からです。
YUSUKE:結成したのは大学1年生ですね。それぞれそれまで別のバンドやってたんですけど、高校生の頃とか。それが大学とかでスカバンド組むとなって、人が要る、大阪から呼んだりで、8人か9人くらいでバンドスタートして。
藤原:ユウ君は当時トロンボーン買ったはいいけど、何をどうしていいか分からんから、スタジオに持ってきてそれを置いて座ってましたね(笑)リズム隊がやってんのをちょこんと座って。
YUSUKE:吹いたところで、邪魔にしかならへん(笑)わめき声みたいなのをピャーピャーって、そんなんね、そこに乗っかれる訳ないし。
スカをやろうと思ったのは、誰かの強い提案だったのですか?
藤原:僕ら地元が兵庫県の西脇市で、わりかし田舎なんですけど、バンドやってる人が多くて。ロカビリーだったりとか、なぜかツートーンスカを好きな人がいたんですよ、身の回りに。その人らが、大阪でドーベルマンというバンドを始めて、身近にそういう人達がいて、スカっていうと、割とマイナーなジャンルというイメージなんですけど、僕らからしたら、普通。ロカビリーが普通。ロカビリーがあって、パンクがあって、スカがあって、ミックステープとか作って回したりしたら、ツートーンスカの曲と、セックスピストルズと、エディ・コクランとが並んで、普通に入っているような感覚。なんでスカバンドかと言われると、わりかし素直な流れなんですけど、僕らにとっては。ちょうど10何年前とかが、スカ・パンクなんかが一世を風靡して、時代の追い風みたいなのもあって。我々もやりますか、とやり始めたものの、まったく出来ひんという。
最初はトロンボーン置いて(笑)
YUSUKE:えらいの選んでもうた(笑)
藤原:自分らでイベントを企画して、そこに向けてバンドのモチベーション上げようと言って、初ライブをやったものの、当時の映像を見たら、俺なんかギター弾かんとウイスキー飲んで歯の間からウイスキー飛ばして、お客さんにかけてるんすよね。全く覚えてへん。
YUSUKE:考えられん位盛り上がってたよね。ギターを弾いてないのに盛り上がってるんですよ。しかも初ライブで。こっちも初ライブにかける爆発力みたいなのがあって。
藤原:で、このバンドはいけると確信した(笑)ビギナーズラックのようなもので、とっかかりが非常に良かった。
そしてオリジナルも作り始め、これからという時に、だったんですね。
藤原:あれよあれよという間に、当時大阪の大きな会社の人が目付けてくれて、全国ツアー回してくれて、「よっしゃ、じゃあクワトロでワンマンや」とかぽんぽん年間スケジュールが決まった矢先に、4人になったんですよ。
YUSUKE:忙し過ぎた。
藤原:月に何本ライブするんや、ちゅうくらい。月8本くらいやってましたね。東京近郊5日間やったりとか、何もかも犠牲にしてそれをやってたくらい。
YUSUKE:皆学生やったっていうのもあり、時間も有り余ってたし。
藤原:学生やったしできたんやろな。
YUSUKE:空いてる時はやっぱスタジオ入るから、1週間のほとんどをメンバーと一緒に過ごして。そないしてたら、とうとうキャパオーバーしてしまって。元々がゆるいメンバーばっかりやったから、多分向いてなかった。
藤原:4人になって2年間くらいのんびりしてた時が、これがまた楽しくてね。1ヶ月くらい旅行行ったりとか。そうするとまたバンドがやりたくなるんですよね。狭く深く聴いてた音楽が、広く浅く聴くようになったりとか。
今から思うとそういう時期も必要だった?
藤原:ガンガンやってたらやってたで、どうなってたか分からないですけど。
YUSUKE:今思えば地獄やなって思うけど、当時はそこまで危機感もなく、要所要所ドラムの人セッションで招いて、なんとかなるやろって思いながら。今それに陥ってしまったら多分耐えられへんけど、当時はまだ若かったし、まだなんとかなるっていうのがあったから、それを乗り越えれて。ちょっとずつメンバーが増え始めたらそれもまた面白くて。
メンバーが増え始めた時期は、いつくらいですか?
藤原:2年くらいは何もしてなかったかな。なんとか10人やったのが6人になって、こら復活やと。川崎クラブチッタでスカのイベントあるからって、復活するからということで呼んでもらって。復活や!ってやったら見事に不発やってね(笑)復活し切れてなかった(笑)そこからまた頑張ろうかってなって。昔のように盛り上がると思ってやったものの、2年もやってないとね、やっぱり忘れるんですよ。
YUSUKE:ガチガチやしメンバーは減ってしまってるから。6人もいたら普通の3ピースのバンドにしたら倍もいるのに、もの凄い心細かった。「あれ??」って。
藤原:ずっと続けてたバンドはやっぱりカッコ良くなってるし、えらい遅れをとったと思って。
YUSUKE:段階を踏んでやっとファーストに辿り着いて。そこまですごい時間がかかって。
藤原:それが2006年やから3年半前ですね。
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