スペシャルインタビュー MOTORS 3/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
MOTORS | スタジオラグ

スペシャルインタビュー MOTORS

「それもええなぁ」「これもええなぁ」でまったりと。
藤原:可能な限りはね、否定せずにまず1回肯定してみて、やってみてから「やっぱあかんな」と。すぐNOというのは簡単なんですけど、1回肯定してみるというのがね、努力してそこはやっているかも知れないです。とんでもない意見やけど、これはもしかしたら世界を驚かすかも知れへんなと。やっぱちゃうかったなってなるかも知れんけど、1回「やってみようか、試してみようか」ていう。疲れてくると「それはやめとこ」と言いたくなるところをぐっと抑えて、「うん、やろう」と。
世界を変えるものってそういうものだったりしますよね。
藤原:そうなんすよね。カウンターカルチャー。はたから見たらめっちゃかっこいいんですけど、当事者からみると非常に傷ついてズタボロになるであろうと思われるんですけど。四面楚歌で全員からブーブー言われながらもやるというね。大学生まではバンドをやって、売れへんからやめる。いつまでやってんの?みたいな社会じゃないですか。そうじゃなくて働きながらやる。そういう社会的な立ち位置というんですかね?そういうのが当たり前になればいいなと。ヨーロッパとかアメリカとか結構いるじゃないですか、インディーズでリリースして、仕事はちゃんとしながらバンドもちゃんとできる、みたいな。労働者階級の流す音楽っちゅうか、そういうとこでね、お客さんと近い立場。
それめちゃくちゃいいですね。「労働者階級の流す音楽」。
藤原:聴き始めて感動したんがパンクとかやったし、労働者階級の、ちょっと金のない社会の叫び、みたいな。
そういう労働者階級の人達がどんどん音楽できる社会になっていけばいいですね。
藤原:年間何億稼ぐ人と、同じようなフェスに、働きながらやってる人達が出るような。どっちもどっちの良さもあると思うんですよ。
どっちも対等に、一音楽を奏でる人間というか。
藤原:受け手も、どこに響くか分からんなぁって思うし。僕の中のイメージでは、ラグに出演するミュージシャンって、演奏がめちゃくちゃ上手いっていうイメージなんですよ。よって我々のようにちょいちょい酔ってライブをしてるような人間がインタビューなんか受けていいのか、っていうのは思ってたんですけど(笑)
ライブはそんな感じなんですか?
藤原:テンションが上がった時には自分のソロやのに、弾かずにマイクで「今日はありがとう!」って叫んだり(笑)ちゃんとした人から見たら怒られるな、と思って。
それもライブパフォーマンスの一つとも言えますよね。
藤原:瞬間の閃きでやってるっちゅう。
色んなスタイルがありますよね。今後MOTORSさんが目指している方向はあるのでしょうか?
YUSUKE:今までの10年でメンバー変更が結構あって、ここ2,3年今のメンバーで固めてやってきて。それでセカンドアルバムを3年半越しに出せて、ここでまた次のアルバムだったりという感じで、どんどんこのサイクルでやっていければというのはあります。前はファースト出してそのツアー中にドラムが抜けるっていう話になって、せっかく出して「さあ今から!」という時にちゅーんとなったから。そこからここまで持ち上げてきたという感じで、下手したらそこでバンド終わってても仕方なかったし。今万全の状態でセカンドアルバム出せて、モチベーションをずっと高いところに置いておくには、新曲作ってはアルバム出して、ツアー出て、このサイクルを切らさずずっとやっていけたら。
藤原:具体的な点としての到達点というのではない感じですかね。いつくらいからまた曲作り始めて、という風なライフスタイルというか、サイクルにいれてやれてるのが幸せかな。
高みのポイントを1つ目指す、ではなく毎日しっかりのランニングを続ける、という感じでしょうか。
藤原:そんな感じですかね。
YUSUKE:8人もいれば、いつだれがどこで、「俺ちょっと抜けるわ」って言ってもおかしくないし、知らん間にその人にとってモチベーションが落ちてても仕方ない。常に高いところでモチベーションがあったら、ずっとそのバンドに向けての気持がそこに向いてたら、バンドはずっとそのまま階段上っていけるんちゃうかなと思うし。それがどんどん、自分らが出たかったイベントに出れたりとかに繋がると思うし。ホンマにこのセカンドアルバムで、新しいスタート切ったくらいに皆思ってると思うので。10年やってますけど、10年もやってきたんやって胸張っててんぐになっとるような人間一人もいいひんし。
藤原:7年くらい前に6曲入りのミニアルバムを出すっていう話があって。レコーディングして終わって、さあリリースの直前に何人かやめるわ、ってなって、リリースすることなく、当時10人いたメンバーが4人になったんですよ。4人になって、そっから2年間くらいあったんですけど、4人でスタジオ入ったり、普通ならそこでやめようか、ってなるところを天性のこのまったりした性格、「まぁ誰か居るやろ」って4人からまたにょきにょきと増えてきて、そして今日に至るという。あの4人が何よりもピークにあかんかったな(笑)
YUSUKE:ちょうど学生からやってて、就職活動とか就職するとか、地元に帰るとか、その時期と重なったというのがあって。
藤原:人間の一番転機みたいなところでね。
YUSUKE:その時にバンド続けるって思ったんが、その4人やし。やけど残った言うても、ギターとトロンボーンとヴォーカルとテナーサックス、ほんなら何にも出来へん!ドラムとベースとヴォーカルとギターが残ったいうたらまだなんとかなるかも分かれへんけど、上もんばっか残ってもうた(笑)
藤原:4人ともめっちゃ上手かったら、それはそれで何か出来んねんやろけど(笑)それがそうでもない(笑)これはえらいこっちゃなって言いながらもね。
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