スペシャルインタビュー | スタジオラグ

スペシャルインタビュー
西野やすし | スタジオラグ
本当に大切な方を亡くされたんですね
日本中にとって大切やで。だからあんだけの人間が葬儀に来て。伸ちゃんの葬式や言うて京都でのやつとか俺らもやったけど、100人来るやろう思うて献花を100用意してたら500以上来て、えらいこっちゃやで。それだけの人やった。
今後の西野さんの音楽人生の中で、目標をお聞かせください?
切実な問題やけど、どこでやってもお客さんが来てもらえるようになりたいね。京都でやったら、例えばお客さんが100人来てくれたとしても、沖縄でやったら一人しかお客さん来えへんかったとかじゃなくて。俺は「延べ」で音楽人生を考えたいと思てるから。例えば1曲ヒット曲がボカンと出て、後なんにもあたらんと音楽やめて行く人、いっぱいいるやんか。バァッと出た時にその人の存在を何千人か何万人かの人に見てもらってそれで終わるんじゃなくて、ライブハウスでの活動で、何十人単位でかめへんから、長く。俺今37年やってるて言うたけど、これが47年、57年・・ず~っと続いていったら延べ人数が増えていくわけやん。「延べ」で勝負したい。たくさんの人に聴いて欲しい、見て欲しい。それが自分の目標かな。音楽で感動してもろて、MCで笑てもらって。おかしいとか感動するとか、喜怒哀楽的なものをコンパクトにまとめたもんを、長く続けたい。あとはさっきも言った輸出。俺のフェイバリットギタリストは田中晴之なんやけど、BBキングよりも俺の中では田中晴之が一番好きやねん。彼に任せたいというか、伝統を、ブルース専門店の人に。ブルースを守ってもらう、俺はブルースを輸出する。
最後にスタジオをご利用の若いバンドマンにメッセージをお願いします。
のるかそるか、自分の人生かけたもんをスタジオに持ち来んでほしいいうか。遊び感覚ではなく、それはプロか、アマかということではないねんな。自分の精神が音楽というものに対してのるかそるかのとこ。ものすごい飛躍した言い方すると、生きるか死ぬかぐらいの覚悟で、自分がこれに懸けるもの。一過性のものではなくて、いっとき有頂天になって「音楽」「音楽」てマイブーム的に言うてて、それが済んだら次はパソコンとかじゃなくて。もう初志貫徹で、音楽やるなら死ぬまで音楽をやるつもりで。その心意気みたいなんを持ってスタジオへ集まってくる。そういう心意気が足らんと思う。それと絶対考えなあかんということというのが、「音楽をやるために食うのか」「食うために音楽をやるのか」を吐き違えないこと。これはもう、大きく違う。人生が右左に違うことなんやけど、それが一緒くたになって区別がつかなくなって、どうしたいのか分からんまま、スタジオへ来て一定の時間過ごしてお金を払って帰る。お金を払って同じ時間を過ごすなら、そうじゃなくて、目的ちゅうのははっきりしてなあかんから。俺は「音楽をやるために食う」という姿勢であって欲しいと思う。「食うために音楽をやる」というのが、悪いとは言わんで。好きか嫌いかの好みのはなしやけど、俺は「音楽をやるために食う」という思いを持って、スタジオに入って欲しいと思う。
ありがとうございました!
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