スペシャルインタビュー 六合 5/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
六合 | スタジオラグ
9曲目が「夜会篝(やえかがり)」、最後の漢字は「かがり」と読むのですね。
内田:かがり火の「かがり」がこの漢字ですね。
積田:うちのベースの子がね、「夜会箒」と。似てるんですけど「篝(かがり)」じゃなく「箒(ほうき)」という漢字でメールを送ってきて(笑)
内田:ぱっと見は分からなかったんですよ。何か違和感があるなと思ってよく見たら「箒」だった(笑)「箒じゃなくて篝やで」って言ったら「あ、そうなんですか!」と。
原田:俺も正解聞くまで「やかいぼう」って読んでました(笑)
積田:そうやってタイトルをいじられるけど、この曲が一番六合の音楽的な部分では出したいサウンドなんです(笑)キャッチーなメロディがあって、疾走感があって、ハードなパートがあって、美しいパートもあってという、色んな要素が入ってる且つシンプルにまとまっているので。アルバムのほぼ最後に並べてるんですけど、疲れずに聴いて欲しいですね。
内田:何回かアルバム全体を通して聴いてるけど、案外疲れないですね。曲が特別短い訳でもないんですけど、自分たちで言うのも何なんですけど、自然にどんどん曲が流れて行くから、気がつくと「もう夜会篝か」みたいな感じにはなってますね。この曲、実は2曲入りのシングルに収録したことがあって、それの再録という形なんですね。両方知っている人は、聴いたら全然違うって思うくらい、アレンジはガラッと変わってるかな。
仲出:ギターアレンジは結構好き放題。好き放題をしつつ、原曲の芯になってる部分をいかに邪魔しないようにというか。ただ足していくんじゃなくて、より良くなる部分を広げて今の形に。
内田:もともとキャッチーな曲ではあったんですけど、ギターが新しく追加されたことでよりキャッチーになったというのはありますね。あとシングルの時よりテンポが上がってる。
原田:3ね。
内田:シングルのバージョンよりも勢いがある仕上がりにはなってますね。
原田:Xの「Silent Jealousy」と同じテンポになりましたね。
そんなに速いんですか!
原田:おかげ様で。
内田:今回改めて思ったんですけど、テンポって凄く大事で、逆に下げた曲もあるんですよ。最後に入っている「春風夜行」という曲は元々のテンポより10くらい下げたり。自分たちで演奏して慣れてくると最初からのテンポのままいってしまいがちなんですけど、テンポも含めてのアレンジという意味でも今回は色々試せた。たかが3ですけど、無意識で聴いた時のスピード感は全然違う。
原田:ドラムが2ビートになってから大分違いますね。しかもメタラーがあのダウンを弾いてるからね、大分違いますよ。聴き比べて!
内田:アルバムの中での最後の一盛り上がりというか、勢いがある曲ですね。
積田:再録できて大満足な曲です。
アルバムのラストが10曲目「春風夜行(しゅんぷうやこう)」、敢えてこういう楽曲を最後に持って来た感じですね?
積田:今まで歌ものを、ちゃんとしたサイズの歌ものをやったことがなくて。1stに収録した「呪界」とかイメージ的には近い部類に入るかな?一番のポイントとしては、ふわっとした優しい感じというのは今まであまりなかったので、レコーディングの時にそういうアプローチでいったらどうかという提案もあって、やってみたというところなんです。バンドとしての表現の、表現の幅が見える曲だと思います。アルバムの最後にこういう曲っていうのも、ヘヴィなバンドのアルバムとしては面白いかなと。
内田:バンドサウンドじゃないんですけども、アルバムの中では浮いて聴こえないというか、一連のバンドサウンドの流れでちゃんと収まってる。アレンジも今まであまりやってこなかったようなことをやってますね。特にギターソロ。
原田:聴きどころですね、TAK仲出の(笑)
内田:往年のというか、僕らがリアルタイムで聴いていた90年代前半のB'zの松本さんにリスペクトを捧げたギターソロ(笑)
仲出:僕は根幹にあの人の歌心というか、ちょっと演歌っぽくこぶしを効かすギターの弾き方が凄くあるんです。そのサウンドはいつも出せる準備はしてたんですけど、如何せん時代が時代で使いどころがなかなかなくて。
積田:引き出しにはあったんや(笑)
仲出:最初はギターも、もうちょっと六合でやってるような空気的というか、そんなにがっつり歌うようなギターじゃなかったんですけど、「もっとビーイング風に歌って良いんじゃない?」って言われた瞬間に「ガラーッ」とその引き出しを開けて(笑)
積田:アコギのアルペジオも凄く好き。
仲出:最初に聴いた時点で、ノリを出すようなアコギじゃなくて、シーケンスというか空気っぽい感じのアコギを入れたら良いんじゃないかと思ってました。敢えてアコギを最初は入れずに、途中から入ってきて新しい空気感が出て、みたいな。確かに他の曲ではやってないアプローチですね。
内田:この曲を聴きながら寝ると、多分良い夢を見られると思う。六合の悪いところが一切ない、六合の良心だけで出来た曲、みたいな(笑)
原田:いいところだけ切り分けました(笑)
内田:アレンジは違えど、他の曲と共通する部分もあるんですけど、六合の中にあるそういう部分を純化させたというか凝縮させたというか、そんな曲ですね。
仲出:切り捨てた悪いところだけ集めたのも聴いてみたいですけどね(笑)
内田:悪いとこだけが、「暁光に至」のイントロじゃない?
積田:そうや!あそこは悪いところしか出てない(笑)
ありがとうございます!聴きどころ満載のNewアルバムですが、リリースはいつですか?
内田:413TRACKSから9月11日にリリースされます。
購入するにはどのような方法がありますか?
内田:9月15日にレコ発ライブが京都MOJOであるんですけど、ライブを観に来ていただいて新曲を体で感じて買って帰っていただくというのが一番嬉しいです(笑)事前に聴いてからライブに行きたいとか、ライブに行けないけども早く聴きたい人もいると思うので、そういう方はAmazonやHMVといった通販サイトか、全国のCDショップで注文してもらえれば基本的にどこでも手に入ります。勿論バンドに直接連絡してもらっても大丈夫です。時期は未定ですが、iTunes等でのダウンロード販売も予定しています。
9月15日にレコ発とのことですが、現メンバーでのライブはこれまでにされていますか?
内田:2回ですね。レコーディングに入る前に、大阪と東京で1回ずつ。
では京都では初ですね?
内田:そうですね。新編成で京都でやるのは初めてですね。しかもレコ発。
これはもう、行くしかないですね!このメンバーでのライブはいかがですか?
内田:皆それぞれ六合以外でのバンド経験もライブ経験も十分にあるメンバーばかりなので、最初にやった時からぎこちなさは感じなかったというか。そこからレコーディングを経てるので、より一体感が出るんじゃないかと思いますね。レコ発なので出来るだけアルバムの曲をやろうと思ってるので、ライブでやった時にどういう風に自分達で感じるかとか、お客さんがどういう反応をしてくれるかとか、僕らも楽しみにしてます。
積田:ワクワクするね。
9月15日はMOJOに集合ということで。
内田:出演してくれるバンドたちも素晴らしいバンドばかりなので、是非!
その他ツアー予定などありますか?
内田:9月15日のレコ発以降は、1年くらい今回のアルバムに伴うツアーをやっていこうと計画をしています。今まで六合ってライブをあまりしてなかったんですよ。多い時でも1年に13,14本くらいしかやってなくて、あまり地方とかも行ったことなくて大阪・京都・名古屋・東京ばかりだったんですけど、今回のアルバムのツアーでは初めて行く場所だらけです。全国各地、色んなところを回ります。
今回のレコーディングではスタジオラグ西院店をお使いいただいたとのことで、ありがとうございます!
内田:西院がメインで、伏見も何回か使って。西院でドラムを録って、ギターもメインは西院。ベースとキーボード、上モノのギターは宅録でやってるんですけど、それ以外は全部ラグさんで。ちなみに、今までの六合のCDは全部ラグでレコーディングしてます!
ありがとうございます!
内田:最初のEP「幽遠」は当時レコスタがあった河原町でしたからね。その次のシングル「緋」やコンピレーションアルバムは伏見、今回は西院で録ってるんで、ラグの歴代レコーディングスタジオをコンプリートしてます(笑)
3店舗でのレコーディングを経験されている六合さんにとって、西院でのレコーディング環境はいかがでしたか?
内田:これまで以上に機材の質が良いというのもあるんですけど、今までずっと一緒にやってきてるスタッフの人、特にエンジニアの阪本君が六合のことを分かってくれてるというのが大きいですね。こっちがやろうとしていることとか、どういう音を録りたいかっていうのを分かってくれてるので、単純に言われたことをやるというスタイルではなくて一緒に参加してくれているというか。阪本君の方から、「こういう風に録ってみたらどうか」というアイデアをもらったりとか、そういう部分ですごく助かります。あと仕事がとにかく速いですね。
積田:あとコントロールルームの居心地がいい。寝てしまう。
内田:寝てしまうというのは、いいのか悪いのか微妙やな(笑)
原田:家のようにリラックスして。
積田:寛げるな。
内田:寛ぎ過ぎて危ない(笑)
原田:眠くてコーヒー何杯飲んだか。。タダやしね!
内田:やっぱり広いのはいいですね。河原町の時はコントロールルームが離れてたじゃないですか。モニターで見られるけど隣ではないし、伏見もドラム録りはブースが離れてるから。西院は隣同士なんで、見ながら会話が出来て、結構それって大きいと思うんですよね。
積田:歌録りも、狭いブースでやってるより広いブースの方が、例えば間奏の部分で体を動かせることで気持ちが入ってきたりというのもあったし。そういう意味でも歌録りでも広いスペースを確保出来るっていうのがすごく良かったと思います。
ありがとうございます!逆にもっとこうして欲しいといった改善要求はありますか?
原田:ブースとコントロールルームの間に、スピーカーケーブルを2,3本通して欲しいですね。アンプヘッドをコントロールルームに置いてキャビをブースに置きたいんですよね。今回もわがまま言って何とかしてもらったんですけど、あれは是非導入していただきたい。
内田:それがあるとギタリストは確かにいいね。
原田:そうなったらセッティングも中でいじれるし、エンジニアさんとお話ししながら「こんな感じで」「ちょっと止めて!」とかも言えるし。
内田:もしまた新しいレコーディングスタジオを作る時は、天井の高い部屋を作って欲しいですね。特にドラム録りに関してなんですけど。
原田:ドラム、生ピアノは大分変わるでしょうね、天井高い部屋1個あったら。
内田:今でも西院の1stは他のところに比べたら若干高いと思うんですけど、もっと高い方がいいですね。天井が高いと、シンバルの抜け方が全然違うんです。そのまま音が上に飛んでいってくれるから分離が良くなる。天井が近いとすぐ跳ね返ってきちゃうので。そういう環境があればすごく嬉しいですね。出来れば天井が高くて、もっと広い部屋、きっちり仕切りを作って、全員が1発で録れるくらいの広さがあると尚よしです(笑)
積田:贅沢やな!
心に留めておきます!今後の活動予定や展望をお聞かせください。
内田:一旦はツアー中心の活動になると思いますが、ツアーの合間にも新しい曲を作っていきたいですね。今回も5年振りのアルバムですけど、曲自体は割と前からある曲たちなので、僕らの中では最近の曲という印象はあまりないんですよね。ツアーと並行して新しい曲を固めていくことをやりつつ、来年が活動10周年ということもあるので、そこで何かしたいなと考えています。あとは出来るだけ長く活動出来れば。あっという間の10年なんですけど、10年活動出来るバンドって少ない方だと思うんですよ。個人的には続けてナンボだと思ってるので、10年は一つの区切りではあるんですけど、そこから5年10年、長く活動を続けて沢山作品を作っていきたいなというのが、すごくざっくりした長期的な目標ですね。
最後にスタジオラグをご利用のバンドマンの皆さんに、メッセージをお願いします。
積田:月並みですけども、いいアルバムが出来たので是非手に取って聴いてください!
原田:ベッドルームから出るな。1日10時間ギターを弾け。友達を作るな!
仲出:それヤングギター(笑)
積田:京都のスタジオで、自分達も京都中心にやってるので、スタジオやライブハウス、音楽文化が京都でどんどん育ってくれたらいいし、みんなでそういう文化を一緒に盛り上げていきたいですね。
内田:ラグを使っている人はほとんど京都の人だと思うんですけども、それでも会ったことのないバンドさんとかどんな曲をやってるかも知らない人の方が大多数。同じ京都でカッコ良いバンド、自分達と同じような志を持っているバンドと、一つでも多く巡り会いたいと思ってます。ジャンル関係なく、いいシーンを作っていけたらなと思うので、少しでも興味を持った人は是非声をかけてください!
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