第十四回「メロディーのリズムと 『跳ねる、あるいは訛る』という概念」|京都の音楽スタジオ|スタジオラグ

ギタースクール連載コラム | 岡本博文「Guitar 虎の巻」
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第十四回「メロディーのリズムと
『跳ねる、あるいは訛る』という概念」

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最近、iphoneにしました。最近は、コンピューターとWiFi環境があれば世界中のどんな音楽も聴くことができる。良い世の中になったもんです。

今回お話したいのは、メロディーと跳ねると言う概念。これは、僕の独断と先入観なので、違う話も出来ると思います。話半分で聞いて下さい。スイングビートの中でメロディーをどう乗せるかという話しをしたいと思う。スイングビートと言うのは、ファンクもR&Bもその影響下にあるビートミュージックのお父さんです。だから、これをどう扱うかは、黒人系の音楽をする上でとても役に立つ解決案を見せてくれる。
誰しも流麗に自然に音楽を演奏したいと思うはずです。その工夫の代表的なものは、
1)音質
2)ピッキングを減らす
3)アクセントを工夫する
4)ピッキングのアタック感の調整
5)音符そのものの解釈
良く問題になるのが、スイングビート、あるいはファンクビートに乗っかって、8分音符、16分音符を弾く時。3連符に合わせてそれを弾くだけだとピョンピョンしてしまう。この跳ね方が問題になります。
本来「跳ねる」という言葉を考え直すならば、頭の音符と裏の音符が長さが違う事を跳ねると言うのでしょう。3連で正確に跳ねることが、66.666%対33.333%。跳ねない事が50%対50%ならば、その間に52体48も、55対45も、60体40もある訳です。
これをマスターするには、休符の多い3連符を弾いてみて3つに分割する事をマスターする事は大事なのですけど。
ギターは、ホーンがいかに音を切るかが問題になるのに比べ、どうしても音符が流れなくなる。ピッキングすればするほど、リズムが出てしまう。ピッキングのアップダウンが気になる。その中で如何に音符を流れるように、しかもグルーヴさせて弾くかに工夫が要る訳です。
グラント=グリーンは、クリーンな音色で多くの音をピッキングして、しかし、はね具合はきついながら裏拍に強めのアクセントを入れるメロディーでスイング感と歌心を両立した。ウェスモンゴメリーは、指で弾き、アタックを最小限にして、はね具合も少なめに2拍3連と8分音符の中間の音符を使ってスイング感とゆったりとした温かさを手に入れた。ピッキングを少なく、ハンマリングを多く使ってジムホールは音符を流れるように弾いた。ソフトなディストーションと跳ねない音符を弾く事でコルトレーン的イントネーションをジョンスコフィールドは手に入れた。
しかし、また、ホーンは違う歌い方をするのです。これはまたの機会に。
人は、メロディーを弾く時、どうしてもリズムは気にするし、気になるけど、ひとつのラインを早めに駆け上がり、少しゆっくりめに着地する。そういう自由も本来はあったりします。そして、上記のはね具合を人間はコンピューター的な精密さでただ守っている訳でもない。時と場合で使い分け、また意識をしてない事も多い。むしろ最終的に意識しないことがゴールなのだろうと思います。音楽を歌いきるということは、あらゆるジャンルで、これからも永遠に続くテーマだと思います。
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