「レコーディングお悩み一刀両断」Take.12 |京都の音楽スタジオ|スタジオラグ

レコーディングQ&A「レコーディングお悩み一刀両断」
レコーディングQ&A「レコーディングお悩み一刀両断」 | スタジオラグ

「レコーディングお悩み一刀両断」Take.12

【Q1】プリプロってなんですか?
レコーディングに関する身近な疑問をプロのエンジニアが丁寧に解説!これからレコーディングをお考えのあなたの疑問も、レコーディング経験はあるけど今まで聞くことのできなかったあなたの疑問も一気に解決です!

Q&A

プリプロってなんですか?

プリプロ(プリプロダクション)とは、レコーディング前に行う簡易的なレコーディングのことで『練習と本番の中間』といったところです。  では、なぜレコーディングをする前にわざわざ一度レコーディングを行う必要があるのでしょうか?

1.音質の確認
例えば打ち込み(PCによる音源作成)で作った楽器の演奏と実際の生楽器の演奏では歴然とした違いが出ます。 生楽器の方が良い場合もあれば悪い場合もあります。 また、どれほど良い楽器でも曲によって向き不向きがあります。 さらにその楽器自体が必要でないと判断される場合もありますし、楽曲のイメージにあった楽器をこのプリプロダクションで明確にするわけです。

2.課題の確認
演奏していると気持ち良かったはずの曲もレコーディングをしてみると粗が目立ち、思っているよりも上手くできていない場合があります。 そういった自分の苦手としている部分は曲中のどこにあるのか、こうした方がもっと良くなるのではないか等、本番に備えて補わなくてはいけない課題を明確にするための作業でもあります。 曲のテンポに関しても、ここで確認できれば本番に向けて練習ができますね。 音がぶつかっている箇所が本番中にようやく発見されるといった事も、細かい音までわかってしまうレコーディングではよくある事です。プリプロの段階で見つけていれば本番はスムーズに録音できる事でしょう。
  
3.アレンジのイメージを高める
レコーディングの最大の利点の一つといっても良いのが、同じ人間が演奏する楽器を何本も重ねて録れる事です。そのため、ミキシングまで経験した人でないと完成系は想像しにくいものです。 それらをプリプロをする事によって、一度簡易的に音源にし、繰り返し聴く事によってアレンジのイメージを高める事ができます。 また、ボーカルパートでは歌詞やメロディーを実際に音源にした時の感触を確かめ、歌詞を変えたり、メロディーを変える発想力につながります。 
 
4.キーの確認
楽器とは違い、ボーカルパートには歌えるキーに限界があります。 プロの世界では「作曲した人とボーカルの初顔合わせがプリプロ」なんて事もあります。 そこで初めてレコーディングをして、ボーカルパートに適正なキー等を判断できる場でもあります。 バンドボーカルの方等はメンバーが揃わないとできなかった練習も、本番に向けて練習ができる音源ができて便利です。   

プリプロダクションの作業を 一言でまとめると  『プリプロをして良くならない曲は無い』  ということです。 レコーディングも円滑になる上、メンバー個人のクオリティも上がって最終的にいい音源も出来上がり、まさに良い事づくしですね。スタジオラグ伏見店では、プリプロに適してる「コストパフォーマンスに優れたレコーディング環境」を一時間あたり¥2,980-カスタマープライスでご利用して頂けます。リハーサル感覚でレコーディングして頂けますので、是非一度お試し下さいませ♪スタジオラグ伏見店レコーディング
(スタジオラグ伏見店エンジニア:遠藤)


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