対談インタビュー マーティー・ブレイシー | スタジオラグ

対談インタビュー

対談インタビュー マーティーブレイシー

今回はスタジオラグのドラムスクール講師としてもおなじみのドラマー、マーティー・ブレイシーさんをお迎えして「マダム」ひかると、アシスタントのHIROCKによる対談の模様をレポートいたします。

HIKARU | スタジオラグ そうそう、HIROCKからマーティーに聞きたいことがあるのよね?
HIROCK | スタジオラグ はい!なんかマーティーさんのドラムって、本当に「ライブ=生きてる」ってことだと思ったんですよ。スタジオラグでやってるドラムスクールの中で「グルーヴとは?」と謳っていますが、グルーヴ感を出すために、どういったことをされてるんですか?
マーティーブレイシー | スタジオラグ まずね、日本のミュージシャン皆に言えるんだけど、かっこいいこととか「技」を欲している、つまり「テクニック」ね。すごくそれが重要とかメインになっちゃうよね。何かの技をアピールできるってことが。でも本当はね、そういうことじゃなくて、その曲はどうなの?ってこと。ドラマーとして、自分の役目としてまず言える事は、まず皆の安定感とリラックスを作らないと。「マーティがいれば、私いい演奏ができる」という安心感を生む。大地と一緒ね、土台を作んなきゃいけない。そして次に僕とベースプレイヤーのコンビネーション、それ一番大事。技より、瞬間のドカドカじゃなくて。皆がいい演奏を頭から終わりまで出来るように、全体的な安定感を作るのが僕の役目。
HIROCK | スタジオラグ 確かに、テクニックに走りがちな傾向はありますね。
マーティーブレイシー | スタジオラグ で、今度その中で、それをクリアした上でスタイルとかオリジナリティが出てくる。自分の安定感の中で、自分の会話を入れるとか。口にださなくても、「私回りの皆のやってること聴いてるよ!」とか、「一緒だよ!」って思いが伝わるフレイズを入れるとか。そういう叩き方を、僕は今でも大事にする。自分のスタイルとして、今もそれを磨こうと思ってるのね。
HIROCK | スタジオラグ ドラマーの人ってリズムが安定することを目標にする人が多いと思うんですよ。
マーティーブレイシー | スタジオラグ リズムの正確さ、テンポの正確さ。ドラマーの役目はそれだけと思って人がいるのね。
HIROCK | スタジオラグ そう思っているバンドマンは多いと思います。
マーティーブレイシー | スタジオラグ そんなんだったら、もう人間いらない、ドラムマシーンをプログラムすれば、その曲出来上がってるよ。
HIKARU | スタジオラグ ずれないもんね。
マーティーブレイシー | スタジオラグ そうでしょ。でも、人間と機械の違いは、その場で皆がやってること、聴いてることに、応えられるってところにあるの。ドラムマシーンはそれできないよね。事前にプログラムされてることしかできない。ライブとかアンサンブルの面白さは、そこでしょ?その日その場でアイデアが出て、皆が、「あ、新しいもの生まれた!」ってこと。それが人間ですよ。人間の考えていることは、芸術とかアーティスト的な会話になる。
HIKARU | スタジオラグ まず、土台なのね。土台が出来ているからこそ、その奥、らしさってものが出せるんだね。
マーティーブレイシー | スタジオラグ こういうベーシックなこと分かりだすと、もっと自分の楽器で歌ったり、もっと自分で楽しめる。その発見と、出来ることは、どんどんどんどん広がる。でもドラムという楽器はギターやキーボードなんかと違ってひとりでライブしようか、ていう感じはないでしょ。だから皆と一緒になる楽器。一緒の絡みがスゴい重要。そして大切。
HIROCK | スタジオラグ だから、生きてるドラムというか、有機的に他の楽器と絡み合ってる感じがあるんですよね?すごい不思議だったんですよね。ドラムマシーンとは違うけど、すごく安心する。
マーティーブレイシー | スタジオラグ 一生懸命それを出そうと思ってんのよね。
HIROCK | スタジオラグ やっぱり努力の結果というのがあるんですよね。
マーティーブレイシー | スタジオラグ 数々の経験とか。レコードとかCDとか聞いてても、ドラムマシーンと違って、ライブの人間が叩いてるものは、すごい「息」を感じるの。人間が集まって、何か、面白いもの作ってる。でもドラムマシーンってやつは、スゴく冷たく感じる。
HIKARU | スタジオラグ じゃ、逆にちょっとだけズレたりだとか、そういうことも、やっぱり生きてることになるのかな?
マーティーブレイシー | スタジオラグ すごい大切だよ。有名なマイルス・デイビスが面白いこと言ったね。『間違いはない。音楽の場合。』って。つまりその間違いをどうやったらすぐに次の場所に繋げられるかということで、一つの新しい音楽生まれるの。コンテンポラリーミュージックはそうやって発展してきた。例えばゴスペルがブルーズになったりブルーズがR&Bとかソウルになったり。今度その枝で、R&Bがロックンロールになった。
HIKARU | スタジオラグ いろんな時代に、ルーツがあって、音楽が発達したのね。
マーティーブレイシー | スタジオラグ でもそれが、マシーンだったらできない。人間だからこそできちゃったのね。それすごい大事よ。もう簡単なこと、シンプル。HIROCKのバンドも、面白い味ある。でも、もっと挑戦して、もっと発見する。で自分たちのライブの時、今度そのファンが増えたら、自分たちの証明になってる。「自分達のサウンドを自分達以外の誰かが好きになってる」、「私たちのやっている音楽は私たち以外で感じてる人がいる」ーその喜びは何にも代え難い。お金や宝石をもらうより何倍も嬉しい。
HIROCK | スタジオラグ スゴい分かります!
マーティーブレイシー | スタジオラグ だから僕は現在もずーと音楽やってんのね。
HIROCK | スタジオラグ ライブを聞いてるお客さんも、皆一緒に生きてる感じがしますよね。一緒に同じこと感じてるっていう。
マーティーブレイシー | スタジオラグ 音楽は、皆言うように人間の安らぎ。世の中つらい事も色々あるよね。誰でもストレスとか、悩みとか一杯もってるんだよ。でもライブハウスでは、そんなことに関係なく自分がそのバンドとともにワイワイしてんの。その時はね、ストレスとか悩み忘れてんのよ。あの瞬間はみんな一つになってる、自由になってんの。それが「音楽」ミュージックのパワー。僕、そんな瞬間をスゴく喜んでるのね。少しでも人の役に立っていることを感じてるのね。
HIKARU | スタジオラグ 私にとっての音楽は、ラグに来るたくさんの素晴らしいミュージシャンのライブを楽しんで、高度な技術を聴いたり、どんな感性でやってくるか。そう、あくまで「聴く」だけのものだったんです。でもドラムレッスンを始めてからというもの、今はただ4拍子で刻むだけしか出来ないけれども、それをすることによって、音楽と自分が一体になって行くっていうか。
マーティーブレイシー | スタジオラグ リズムをだんだん理解できてくると、ライブ見に行った時の感じ方、価値観が変わって来るんですよ。
HIKARU | スタジオラグ TVでも、コンサート行ったときでも、ドラムセットに座ったイメージで音楽聴けるって言うのは最高だよね。だから私、まだ音楽をやったことがない人に「一回でもいいから経験したらね、世界広がるよ」って言ってるんですけどね。「リズム感ないから」って音楽を敬遠しちゃう人って勿体ない!
マーティーブレイシー | スタジオラグ 昔はよく言われたんだ。外人に比べたら日本人はリズム音痴だ、って。でも、そうでもないのね。育ちが違うだけ。皆リズム感もってんの。僕たち子供のとき、ハウスパーティーなんかでお母さんお父さんが家の中で踊ってんの。その育ちでその文化があった。で、自然に僕たちリズム感があるのね。でも日本の生徒達も弟子達も、お母さんお父さん家の中で踊ってること見たことありますか?って聞いても、だいたい70%くらいで、見たことないんだって。
HIKARU | スタジオラグ うちは残りの30%の方だ...(笑)
HIROCK | スタジオラグ あ、あたしも30%の方です(笑)
マーティーブレイシー | スタジオラグ 皆なんかね、自分がリズム感ない?と思い込んでるのね。最初っから。だから怖いの。踊ろうとか、音楽なんて私にできるか?とかさ。でもその壁を壊せば、ホント、簡単に安らぎとか、どこでもいつでも楽しめることができるんだよ!
HIKARU | スタジオラグ わたし毎朝、携帯電話の目覚ましで起きるんだけど、その時も勝手に体がリズムを刻んでるもん。そういう感じになってくるよね。何聴いても、あ、音楽だって感じに。
マーティーブレイシー | スタジオラグ ビギナーの簡単な練習方法として、自分が最近聴いている好きな曲のなかで、割とテンポがゆったりしたものを聴きながらリズムを刻むの。そしたら少しずつ、前より上手くなるの。社会人であったり大学生であったり、みんなそれぞれの生活のスケジュールが色々違うけど、共通してる事は「寝ること」でしょ。その寝る前に一曲分それをやったら、一週間後で全然違うよ。
HIKARU | スタジオラグ 寝る前の一曲ね。寝る前にすると興奮しちゃうかな?って思うんだけど。
マーティーブレイシー | スタジオラグ 一曲分だけ。スティックは要らない。腕だけでいい。
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