スペシャルインタビュー 岡本博文|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
岡本博文 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー 岡本博文

リゾートミュージックのパイオニア・岡本博文。自身をリーダーとするオリジナルユニット「Okamoto Island」の前作『Grand Blue』発売より4年、満を持して送る2nd Album『You Are My Sunshine』の発売を目前に控えた彼に直撃しました。熱いアルバム創作秘話から氏独自の音楽観まで、赤裸々に語られたインタビューをご堪能下さい!

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“まな板の上の鯉”・・・祈るばかりですね

まずは4年振りとなる新作「You Are My Sunshine」発売、おめでとうございます!発売は6月8日と少し先ですが、現在の心境をお聞かせください。
心境ですか・・・まぁ、あっと言う間ですからね・・・録音が終われば後はどういうふうにしても、それ以上いいものにはならないので、それまでがやっぱり大変だったんで・・・今回は非常に満足度の高いものが録れたので、今になってみると世に飛ぶ前の期間、“まな板の上の鯉”・・・祈るばかりですね。
どうなるか期待と不安とでいっぱいってとこですね(笑)録音までが大変だったと言いますと?
もう、プリプロダクションにものすごい時間をかけましたね・・・録音自体は確か・・・一月の真ん中くらいにベーシックを録って、それでもう一日ヤヒロ君とか、東京からもゲストを呼んで。あともう一日ヴォーカル録り・・・結局、そんなに日数掛かってないんですよね。ですけど、僕はもう今回ものすごくプリプロダクションに時間をかけました。それはもう二ヶ月くらい掛けたもので、自宅のスタジオで、ほぼアルバムと同じものをコンピューターでシュミレートしました。もちろん実際、生のプレーヤーに代わればフレーズもほとんど全部変わっちゃうんですけど・・・でも、ホーンのアレンジとか、各楽器のソロまでファーストオピニオンとして全部打ち込んで、イメージを伝えました。
それはぜひ聴いてみたいですね(笑)それだけ事前準備に時間を掛けるという事にはどのような思惑があったのでしょう?
僕達ライブバンドとしてはいろんな所に行っても徐々にお客さんが増えてきて、それなりに自信もあるんですけど、ライブバンドのまま、「じゃ、録音して、それですぐアルバム完成だね」というふうにはなりたくなかった。必ず一つチャレンジして、次のアルバムにしたかった。

「海のある旅」プラスα、そこで起こる「人間ドラマ」

なるほど、前作は「ギタリスト:岡本博文」色が色濃く出たギターミュージック、フュージョンサウンドという印象が強かったのですが、今作は、ギターのみならず全体的な音像で聴かす作品だと感じたのですが、そういった点で何かチャレンジがあったわけですね。
そうですね、もちろん、僕はこうやってギターを弾いているんで、ギタリストに向かってアピールするのも興味はあるんですが、それ以上にやっぱり、日常付き合ってる友達・・・例えば、高校時代の同級生・同窓生とかに「岡本、今、何やってんの?」と訊かれた時、「いやぁ、俺の音楽はちょっとマニアックだから」というエクスキューズが無いようにしたかった。なんて言うか、リスナーの方にこっちから境目を作らないっていうのかな。もちろん十九・二十歳の子とか、小さな子供が来ても「おじちゃんギター弾いてるんだよ、聴きに来ない?」とか言ってみたい、そういうアルバムにしたかったというところですね。
そのような思いに添う形で今回はアルバム全体をプロデュースされたと。では、その「プロデューサー・岡本博文」として、今作におけるコンセプト等を聞かせてもらえないでしょうか?
僕は前作『Grand Blue』を作った時、「海」というものを焦点にして描こうと決めたんです。それまでの「岡本博文」は、“ちょっととんがり目のアバンギャルドなジャズギタリスト”なんて言い方をされたこともあったんですよ(笑)でも、バラードがすごい得意だと世間に言われて、自分でも自覚して・・・そんな時、僕にはダイビングの友達がいて、そのお付き合いが楽しくてね・・・そこからフっと「海」を描こうと思ったんです。富士山を一生描く写真家とかいるよね。あれと同じように「海」を描こうと。
その頃に岡本さんの音楽からよく感じるイメージ、「海」が決まったのですね。
でも、「海」を描くといっても、風景だけをみたり思い浮かべたりして、描ける音楽っていうのはともすればイメージを限定し過ぎて、数限りがあるんですね。その中でも僕は、すごくバラードをやってみたくて・・・そういう時、人間を描くというのが一番楽しいと思った。だから、「海」っていうよりも、「海のある旅」プラスα、そこで起こる「人間ドラマ」。やっぱり、ラブソングに焦点を当ててるね。まぁ今回は、出来上がってみんなで聴いてみると、海っていってもこれ「水上」だね、なんて話もあったりして(笑)
色んな「海」があるわけですからね。今回は「水上」というふうになったわけで(笑)
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