スペシャルインタビュー
- 非常に面白い経緯を持ったこのアルバムを携えての、今後の『ハンサムケンヤ』さんの活動をお聞かせ下さい。
- ハンサム:9月22日に「磔磔」さんで。そして10月に横浜と東京でやります。
- 関東圏にも進出ということで。
- ハンサム:そうですね、今度の10月に初めて行いますね。
- ポテト:もっと頻繁にやりたいんですけど、ライブハウスって音源送ったり面倒なんで…(笑)電話しても、結構ひどい対応されるんですよ。「適当に音源送っといてください。ガチャッ・・・プーップーップー」なんてこともあります。
- 阪本:ブッキングとかツアーのマネージメントとかしてくれる人と繋がれたら良いね。
- ハンサム:それが今一番欲しい繋がりですね。
- 阪本:でもジャンル的に、対バン形式になった時にどこに入れ込まれるか分からない幅の広さがあるから逆に怖いかも。パンクとかの中に放り込まれたら…
- ポテト:間違いなく潰されますね(笑)
- 阪本:ワンマンとかやったら自分らのイメージだけでその日1日を作れるけど、どこと当てられるかでそのライブの印象も違うから…良いライブイベントに入れるようなマネージメントも必要ですよね。
- ポテト:そうですね。今、ツアーを一緒に廻ってくれるようなバンドを探してるんですよ。3つとか4つでも良いんですけど、その方がブッキングも取り易いんじゃないかなって思いまして。
- ああ、なるほどなるほど。それはライブイメージも作り易いですよね。
- 阪本:そうですね、イベント持って廻るのが一番楽かもしれない。4バンドくらいで。
- 何か良いバンド見つかりました?
- ポテト:実は、全然他のバンドさんたちのことを知らないんですよ。勉強不足です。
- ハンサム:あまりライブをしてないんで…他のバンドさんと比べて。月に1回もやってないくらいなんで。とりあえず交流がなさ過ぎるっていうね(笑)
- 今後の大きな課題…ですかね?
- ハンサム・ポテト:そうですねぇ。
- 阪本:逆に交流してないからこそ、こういう音楽作れてるのかもしれない。
- ハンサム・ポテト:そうかもしれない(笑)
- う~ん、どうするのが一番良いんでしょうね?
- 阪本:今の世の中的に、ライブをしないっていうのも一つの手かもしれないですよね。ライブハウスに出ないっていうのも。特に音源がものすごく良いから。音源を聴いてライブに来たいっていう需要があった上で、その需要に応える形で供給するっていうのが一番良い形かも。
- ポテト:おかげさまで、結構ネット上で話題になっているみたいなので、これがもうちょっと広まってくれたら“需要があってからの供給”みたいなことが可能になるかなとも思ってます。
- プロモーションの一環として練習風景をUST配信するとか。
- 阪本:USTねぇ…あれ、どうなんですか?
- とりあえず、酒飲んでる人達が雑談してるの見ましたけど、普通に面白いのもありましたよ(笑)
- ポテト:実は前にハンサムケンヤのUSTライブみたいなことをやったんですよ、2人で。週1でやろうって言ってたんですけど、1回目で機材トラブルが起きてグッダグダになってしまったんで、ちょっとトラウマになっちゃって…それ以来やらなくなっちゃったんですけど…最近になって、もう音楽をやるんじゃなくて、普通に二人で酒飲んでグダグダ話でもしようぜみたいなことを思ってまして(笑)
- 阪本:いや、面白いと思う。
- “ハンサムケンヤ×ポテト”って感じで、普段音楽やってるけど、その裏側が見れる!みたいな…
- 阪本:親近感出るし、そしたら、より歌詞に意味が込もるかも。人柄知ったら、なんて言うのかな、また歌詞の意味も変わって聴こえて来ますからね。
- それこそ、昔のテレビ番組で深夜帯にやってたような…
- ポテト:そうなんですよ!テレビでああいうのやんなくなっちゃったんでね。僕達でそういうのできたらなって、それでもし間違えて人気とか出て来ちゃったら色んなアーティストの方を呼んだり、全然音楽関係ない人とかでも呼んで話とか聞けたら面白いかなって。
- エンジニアさんとかも呼んで!
- ポテト:そうですね!!
- では目指すはHOTODAさんですね!!
- 阪本:HOTODAさんを京都に呼んで、音楽の話はせずに…
- ポテト:釣りの話とかしちゃう(笑)
- 一同:(笑)
- ポテト:釣りがお好きって言ってたんで。
- 阪本:釣りとNOKKOさんの二本立てで行こう。
- ああ、(HOTODAさんの)奥さんのNOKKOさんですね(笑)
- ポテト:また裏話になるんですけど…NOKKOさんとHOTODAさんと僕たちとでラーメンを一緒に食べに行ったんですけど、その時にケンちゃんがずっと携帯いじってるんですよ。「失礼だろ、何してるんだ」って覗きこんでみたら、wikipediaでNOKKOさんを調べてるんですね。本人の目の前で調べるって…
- ハンサム:ついつい…。調べてるうちに、ああ、スゴイ人とご一緒してるんだなぁって…
- …ヤバすぎますよ、それ(笑)
- 阪本:NOKKOさんの隣でNOKKOさんをググる…
- 一同:(笑)
- 話は戻りますが、今後はライブもコンスタントにやって行こうと?
- ハンサム:う~ん、やっては行きたいんですけど、あんまり小出しにし過ぎて、お客さんも付かないような状態でガムシャラにライブをやりまくる、というよりは、1回1回のライブを大切に、想い出に残るようなものにしていきたいですね。
- ポテト:そうですね…あと僕ら、映像にも力を入れているので。
- 阪本:PVがやっぱ、ものすごく良いんですよ。
- 映像コンテンツと音楽コンテンツって今や切っても切り離されないものですもんね。
- ポテト:そうなんですよ。その映像作家さんも運が良いことに、かなり面白い方が見つかりまして。
- 阪本:そういう人の縁とか運みたいなもの、あるよね。
- ポテト:ありがたいことに。…日本のプロモーション・ビデオっていうのは、やっぱプロモーションって言うぐらいなので曲が売れて成功っていうか、曲が主役なんですよ。でも海外のミュージック・ビデオっていうのは、その映像だけのコンテストがあるくらいで、映像としても音楽に負けないくらいの作品なんですね。そういうミュージックビデオの面でいうと、日本はずっと遅れているのかなあと。僕達はもう、好きに映像を作っちゃってくださいと依頼しているんですよ。ハンサムケンヤのファンよりも、映像作家さんのファンが増えるぐらいでいいんじゃないかなと。もちろん売れないと続けられなくなってしまうので困るんですけど、それ以上に見てる人が本当に面白いと思ってくれればそれが一番かなと。
- その映像作家さんというのは?
- ポテト:『椙本晃佑』さんという方で、今いろんな方面から注目が集まっている方です。YouTubeで『ハンサムケンヤ』で検索したら椙本さんに手掛けていただいたMVが出て来ますので是非。
- この方とはどういった経緯で?
- ポテト:それも僕があの、メールを送って…
- すごい行動力ですよね!(笑)
- 阪本:基本的には、メール送って興味持たれたらアポ取るみたいな(笑)
- ポテト:そうですね(笑)その方も、あの…YouTubeでアニメーションを作ってる方で…検索して一番上に出て来て、作品を見たら凄く面白かったので、メールを送ってみたんです。
- 阪本:いや、そういう発想は…
- 素晴らしい!
- 阪本:…ミュージシャンって「自分達で大丈夫なんかな」とか、ちょっと悲観的になりがちじゃないですか、特に若い子とかって。…「俺らみたいなのがそんな凄い人に頼んで良いんだろうか」とか「まだ早いし」とか。マスタリングとかも今は、なんだったらアメリカとかに直接メールとかで頼めるわけですよ。でも、「俺らそこまでのもんじゃないし」って自分で線引いちゃうもんだけど。…でも、ポテト社長にはそういうの、とりあえず無いよね。
- ポテト:…ないですねー。というより、彼の作曲や作詞の才能は、僕は超一流だと思ったので会社を立ち上げたので。最初から臆することなく、どんどんメールを送っていましたね。
- それはもう、社長の独断とかでは無く、みんなの意見として?
- ポテト:いや、独断で(笑)
- ハンサム:知らない間にね(笑)
- ケンヤさん、それに対してはどういった感想で?
- ハンサム:いや、もうそれに関してはね…なんというか、人との出会いの運が良いっていう面で、彼より僕の方が…まず僕が彼に気に入られた時点で、僕を主人公の物語にしたら、凄く運が良いですよね。
- ポテト:ちょっと感動すること言うね…
- ハンサム:今、良いこと言ったね。
- 阪本:うん、良いこと言った。
- 溜めてたんですね(笑)
- ポテト:結果、各方面の凄い人たちに認めていただいて、力を貸して頂いているので、今のところは僕の目は間違っていなかったのかな、と。
- 阪本:その行動力はホンマに凄いよね。「なんでそんなことになってんの?」って思う事ばっかりだったから。椙本さんのもそやったし、HOTODAさんのもそやったし…
- ちなみに雑誌とかでも取り上げられてますよね?カルチャー誌の『SWITCH』とか。
- ハンサム:そうですね、他にも『ROCKIN’ON JAPAN 』や、『ナタリー』っていうポップ・カルチャーのサイトがあるんですけど、そこでもパワー・プッシュ的に取り上げられてます。
- そうですね、来歴に添ったかなり詳しいインタビューがされてましたね!カルチャー誌とかにはファッションとかで?今日のファッションもすごくお洒落ですが。
- ハンサム:いや、あくまで音楽コンテンツとしてなんですけど。
- ポテト:ファッションでも載れそうだよね、モデルとか。
- 阪本:めちゃめちゃモデル体型だよね。
- うん、載れそう載れそう。
- ハンサム:いやいや…。僕、好きなブランドとか無いんですよ。よくこう上下ファッションで何円とかあるじゃないですか、ネックレス何円、時計何円とか。あれに僕が載ったらトータルコーディネートで700円とか…
- 一同:(爆笑)
- ハンサム:それで良ければ、是非載りたいですけど。
- 本日、ハンサムケンヤさんのインタビュー時のファッションは?
- ハンサム:メガネ3,000円、メガネストラップ700円…あと、貰い物なんで、これが今日の目玉ですね(笑)
- 阪本:今日のファッションのポイントは“メガネ”です!
- (笑)いやいやしかし、本当に人の運を呼び込む力をお持ちですよね。
- ハンサム:ほんとに多くの方に助けられてますね。
- 阪本:人が動きたいと思える音楽作ってるんですよね。だから、アルバムの聴きどころとして、“そういう人達を動かした音楽”っていうところにフォーカスを当てて聴いてもらうのも面白い。