スペシャルインタビュー 京都 MOJO 中西 店長 2/3|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
京都MOJO 中西店長 | スタジオラグ
中西さんのブッキングにおいて、「こだわり」的なところはありますか?
コミュニケーションは、シンプルに大事にしたいなと思っています。 今まで自分が培って来た経験を活かして、しっかりアドバイスとして伝えたいなとは思っていますね。
最近はそういう話もしてくれないハコも多いと聞きます。
まあ、それぞれライブハウスのスタンスや、スタッフ側の信念もあるだろうし、それぞれのやり方で僕は良いとは思ってます。 十人十色、各々が胸を張ってやれてれば良いのではないでしょうか。
基本的にバンドマンはブッカーと話したいですよね。
それも、バンドマンそれぞれ違う価値観があるので、一概には言えないですよね。 まず、コミュニケーションを取ってみて、相手を知り、自分なりに相手にとって一番適した伝え方が出来ればと思ってます。もちろん、自分が大事だと感じる所は出来るだけ伝えたいとは思ってます。
そういう存在でもあるべきですよね、ライブハウスは。
楽しむ場所でもあり、学ぶ場所でもあると思います。 楽しみ方や学び方は、それぞれですが、たくさん大切なものが詰まっている場所だと思います。 意外かも知れませんが、音楽という以前に、人として大切なものを学べるのも、ライブハウスだったりするんですよね。やっぱり人間って、共存して生きて行くんですし、そういう意味ではライブハウスでも、他の場所でも、大切な事ってあまり変わらないと思うんですよね。
ツアーバンドも多いMOJOさんならではですね。
そこは、積極的に迎え入れようと思っています。地元のバンドにとっての刺激にもして欲しいですし、ちょっとした繋がりが思わぬ方向へ進んだりという事もありますし。常に何かのきっかけや、チャンスがある場所でありたいとは思ってますね!
13年やられていると、当時とは今のシーンは随分違いますか?
10年位経つと、やっぱり変わって来ますよね。 単純に、流行の音楽も変化してますし、逆に一周回って当時好まれていた音がまた注目を浴びたりとか。それと、今を生きる若者の感性や価値観が、音楽にも凄く反映されていると思うので。
今はどういう傾向ですか?
うーん、個人的にですが、バーンと楽しむものとか、逆に凄く深くまで沈み込むものとか、音楽なり表現なり、結構極端なものが増えたのではないかなあと思ったりしてますが。
今後はどんな音楽が主流になっていきそうですか?
難しい質問ですね。ちょっと話は逸れるかもしれないですけど、最近増えてるなと思うのは、アニソン系、ニコ動系、ボーカロイド系。ライブハウスには余り出演しないんですけど、そういうジャンルも今は盛り上がっているみたいですね。
確かにスタジオでも増えている気がします。
あ、やっぱりそうなんですね?
そういうライブハウスをやれば、流行るかもしれないですね。
どうなんでしょうかね。(笑) でも、ウチはやっぱり根本には、王道なライブハウスでありたいという思いがあるので、「ライブ」「バンド」という所にこだわれたら良いなと思ってます。
フェス系は盛り上がりを見せ、一方でCDやダウンロードでの楽曲販売は振るわないようですが、ライブハウスでは出演者やお客様はどうですか?
お客さんは少し少なくなってるかも知れないですね、出演バンド数はそんな変わらないんでしょうけど、単純に京都はライブハウスが増えて来てるので、分散してる部分もあるとは思います。逆にスタジオさんはどうですか?
「少子化」が叫ばれていますが、それほど楽器人口が減っている感じはしないですね。
そうですよね?大学生とかに話を聞いても、バンドもやってる人は結構いるみたいなんです。でも、本気のプロ志向みたいなバンドっていう点では、少し減ってる感じはあるかもしれないですね。ライブハウスの人間としては、そこは少し寂しい部分ではあります。