スペシャルインタビュー 木屋町DEWEY 牧野 大志 店長 2/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
木屋町DEWEY 牧野 大志 店長 | スタジオラグ
自分のお店を出すにあたり、「あんなハコにしたいな」というようなモデルとなるライブハウスはありましたか?
好きなハコはいっぱいあるんです。例えばFireloopさんとか、ウーララさんとか。実際にやるとなると、Fireloopは今移転してるけど前の高架下、今Fireloop2001となっている方の広さくらいがいいなと思っていて、しかも、ローカルの駅前でと思ってたんです。例えば西院駅前とか七条とか。京都駅とかでもいいなと思ってたんですけど、物件自体がなくて。なぜか木屋町に来ちゃいましたけど、繁華街じゃない方がいいというイメージがあったので、木屋町でやろうというのが全くなかった。でも空いてたし、条件もあったのでというところで。理想のイメージで言うとFireloopさん、ウーララさんは、やっぱりあったと思います。
その二つのライブハウスは、牧野さんが出演されていたライブハウスですか?
そうですね。好きだったのでずっと出させてもらってました。あまり広くない方がいいというのもあったので、ずっとキャパ100くらいでって探してたんです。ここも物件の表みたら、こんなところでライブハウス出来るか?って言うような平面図だったんですよ。候補物件としてはあったんですけど、見に行ってはなくて、後学のためにじゃないですけど実際に見に来たら、「あっ!」と思って。これ、もうすぐに出来るやんと思って皆連れてきて、「これどう?」って言ってからが早かったです。
ローカルが希望だったとのことですが、実際この木屋町の立地とライブハウスというお店の相性はいかがですか?
交通の便はいいし、いいですよね。あと、ある程度人が溜まってても、元々の町の状態がここかしこに人が溜まってるので、まず文句言われない(笑)他のところに比べてそれは楽だというのはありますね。
それは確かに木屋町ならではかも知れないですね。他のライブハウスさんは住宅地とかにありますものね。
nanoさんとかめっちゃ住宅街の真ん中にあるし。ここなら、ちょっと休憩しにいこうかって言ってもすぐ呑み屋とかあるし、1杯呑んで来て帰ってくるとか、普通に皆ガンガン出入りしますからね。
昔はバンドマン=呑む人というイメージがありましたが、その辺はあまり関係ないですか?
皆さん言わはるのが、「若い子は呑まへん」って言うじゃないですか。あれ、ただ単に金がないだけじゃないかと思うんですけどね。お小遣いもうちょっとあったら呑むし、金なくても呑んでる奴は呑んでるし、どうなんですかね?バンドマンじゃない人も、呑む人は呑むんじゃないかな?(笑)ライブハウスでお酒呑んでっていうのが面白いと僕は思うけど、それをあまり面白くないなと思う人も多いかも知れへんなというのはあるんですよね。面白さに気付いてないだけかも知れないし。
2011年10月1日がオープン日ですが、その日の心境などは覚えてらっしゃいますか?
覚えています。150人来たんですよ、結局。120キャパですけど、出入りしてくれてたんで。もう、そわそわそわそわですよね。前のクラブの時から上のお店と騒音の問題はあったので、音出してちょっと外に聴きに行ってとかでしたね。最近はほぼ苦情も来ないですけど。ステージの材質の関係とかで、ステージを代えたら苦情も減ったんですね。、オープンしたての頃は、バンドマンも慣れてないので、AFTER BEATの機材だしってことで、「前と同じくらいの音しか出してへんやん?」「いや、ちゃうやん。広さちゃうやん!」っていうのが多かったです。初めの何ヶ月は毎日上のお店の人来はったし。
上のお店は何屋さんなのですか?
静かなお刺身と日本酒の店なんですよ。小さい音で演歌とか有線が流れてるところに、「ドゥンドゥン」って聴こえてるから。