スペシャルインタビュー 木屋町DEWEY 牧野 大志 店長 4/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
木屋町DEWEY 牧野 大志 店長 | スタジオラグ
スケジュールを拝見していると、京都らしいバンドさんがよく出演してはるなという印象を受けましたが、出演者の方はどのような方が多いですか?
ブッキングによって振っているので、アコースティックな日から普通にバンドから、メタルのバンドの人も出はりますし。色々いはりますよね。
ライブハウスとしてこういうジャンルはやりやすいよ、というのはありますか?
ド爆音にはできないので、とりあえず音がデカけりゃ良いていう人には無理かも。そうじゃない限りは、全然やりやすいハコだと思いますよ。
逆に、どういうバンドさん、演者さんに出演してもらいたい、というのはありますか?
誰でもなんですけど、若手でめっちゃ頑張ってる子とかやっぱすごいなと思うので、そういう子は普通に好きです。一緒に「こうした方がいいんじゃない?」って考えるのは僕らも好きなので、出音のことに関したりそれ以外のことに関したりしても。そういうのが一緒に話できるバンドさんは好きですね。
ライブ後はここで打上もされるのですか?
そうですね、朝まで帰らない奴とかいますから(笑)
出演に関しては、基本はノルマ制ですか?
そうですね。
ノルマも他のライブハウスさんに比べ、出演者さんには出演しやすい設定ですね。
基本的に持って帰ってもらいたいんですよ。でもノルマなしとかになると、お客さんゼロだと店潰れちゃうんで、そこだけはもらわないと。ギリギリのところで設定してるつもりなんですけどね。持って帰ってもらいたいって言うと、じゃあノルマかけるなよ、っていう話になるんですけど、そこは頼むスマン、家賃や機材費があるので。でも、ノルマ絶対割れないバンドとか、普通にいますからね。だからあまりかけてる意味がないなっていうバンドもいますよ。10人とかは絶対呼ぶから、こんだけしか出せへんけど、持って帰ってもらえるようにはしたいですけどね。
AFTER BEATの頃からすると10年程もブッキングをされていることになりますが、ブッキングにおいて一番大変なことはどういうことですか?
全部大変です(笑)全部均等に大変ですけど、しばらく連絡ないっていうのが一番きついですね。「今こういう状況なので待っといてください」とかもなくて、「この日どう?」って言ってからずっと連絡が取れない。もうなかったことにしようと思ったら「その日は出れます」「出れません」。そうじゃなくって今どういう感じか、例えば60%くらいだったら出れるとかだったら、そいつが60%出れるような感じで他を組みたいからその状況を教えてね、っていう。
では、逆にこれぞ醍醐味というのはどのあたりですか?
一番楽しいなと思うのは、バンドマンに言う時もあるんですけど、「なんでこれ断るん?」とか、「めっちゃいい、絶対いいで」とか言えるブッキングが組めた時ですかね。基本そういう日ばっかりにしたいとも思いますし、「絶対このブッキング、他でやってたら俺見に行くわ」とか、仕事休みじゃないんで見に行けないんですけど。自信がある時はそれが始まるまででも楽しいですし、始まって場の空気とかががっつり思うつぼになった時とか、もうウハウハですよね。酒呑みますよね、そりゃ。仕事中なのに(笑)
ライブ以外にも楽しい企画をたくさんされていますが、気になるのが「面雀」という企画です。これはどういう内容ですか?
「おもじゃん」と読むんですけど、松本人志が出しているDVDのおまけの1コーナーに、フリップを使った大喜利的なのがあって。テレビで最近深夜にやってたんですけど、それが面白いと。これ人数集めてやってみようかという風になって。面白いですよ、あれ。
大喜利みたいな感じ、ですか?
そのテレビのやつでは4人囲んでるんですよね、麻雀みたいに。それで、手札が配られるんです。そこに1単語ずつ書いてあって。別で1札山札を選んで、自分がどれ出してもいいんですけど、それの前か後ろにくっつけて単語を1個作って、それに対する説明をする。っていうのを画用紙とかにわーっと単語書いて、バンドマン集めてトーナメントやるっていう。むちゃむちゃ大変ですよ。300~400枚くらいのフリップを作って、大会を重ねると「見たことあるわ」っていうワードも増えてくるので、新陳代謝させるんですけど、大変です。僕字が汚いので全部谷川の字なんですよね。なので、考えるだけ考えといて、頼むわつって作ってもらう(笑)。
トーナメントということは勝敗がつく訳ですね?どのように勝敗を決めるのですか?
ジャッジは、演者に後ろ向いてもらって、フロアの多数決で。
なるほど!面雀には、参加者としてだけでなく、オーディエンスとして見に行くことも?
いけます、いけます!
好きなライブハウスとしてFireloopさんを挙げられましたが、共同イベントとして「新快速」も企画されていますね。
仲いいんですよ。そこのオーナーが、同志社の人だったんですよ。当時のBACKBEATのスタッフからの繋がりで、大阪でライブハウス始めたこんなツレがいるよってとこから、僕らがMECA-MARYで出させてもらいだした頃からの10年以上の付き合いなので。ホシヲというFireloopでブッキングしてる者がいまして、そいつもバンドやってるんですけど、との共同企画です。元々京都のバンドマンで「大阪でどっかいいライブハウスない?」って紹介したのが僕らしくて。それで一緒になんかやろうかと。うちとしては本当にありがたい。大阪のバンド結構来てくれますけど、半分くらいはFireloopの繋がりで来てくれたりするので。
京都と大阪のバンドマンの交流的な企画ですね?
そうですね。