スペシャルインタビュー 10-FEET | スタジオラグ

スペシャルインタビュー
10-FEET | スタジオラグ

スペシャルインタビュー 10-FEET

10-FEETの音楽のメッセージ性という点でおうかがいしたいのですが、強く温かいメッセージ性は、どいうところから生まれるのでしょうか?
T:東京行って、日本語の歌詞を書くようになったんですけど、さっきも少し言った10kgくらい痩せた時期、本当にもう病んでいたんですよね。孤独でお金もなくやることもなく友達もいなくて、音楽しかなくて、という中でライブをしてたら、お客さんの中にもそういう人が多かったんですよ。東京って東京の人はなかなか出会わなくて、出会う人出会う人皆地方から東京に出て来た人がほとんどやったんですよね。やっぱりそういう人達ってどこかしら無意識なうちに、慢性的なホームシックになってたりとか孤独な部分があったり、自分の幼い頃を知らない友達ばっかりやったりするから。時間の流れもすごい早い町やし、すごいエネルギー使うんですよね。良くも悪くも心が疲れている人が多くて、そういうことをMCで言ったときとか、すごい共感しあえたんですよ。音楽でも分かり合えたけど、そういう同じ心境という部分で分かり合えたこともすごい大きくて。当時30分、長くて40分くらいのステージやったから、その限られた時間の中で分かり合うには曲のメッセージの中にもそういうものを入れて共鳴できたらな、というのがきっかけですね。自分が東京に居てしんどくて誰かにかけられたい言葉とか、分かって欲しい思いとかそういうものをお客さんにかけたりしてましたね。その延長線上に今もありますね。
それは10-FEETの音楽にとって大事な要素ですよね。
T:ある時から、歌って本来こういうもんやったんやないかなっていう。昔の人達がね、豊作だつって歌を作ったり、豊作を願ったり、平和を謳ったりとか。大昔の人々が火を囲んで踊ったり、歌ったり。多分そういう冠婚葬祭であったりとか、その時に歌が歌われて来たと思う。つまり感情、心が動いているときやと思うんですよね。それを歌と音楽で表すのがルーツやと思うんで。音楽でもって共通点を言葉にして、心境を言葉にして、かけて欲しい言葉を歌にしてのせてやることによって、コミュニケーションとれたらいいなと思ってやり始めたことやけど、ある時振り返ってみたらもともと歌ってそうやって生まれたんじゃないかなって思って。今ではすごい自分達にとっては自然なことになってますけどね。メッセージを込めてっていうのは。
10-FEET | スタジオラグ
ライブでの一体感はそのあたりから生まれて来ていますか?
T:そういう部分もあると思います。あとは、あんまり意味はないけど何か楽しいね、よく分からんけどすごいテンション上がるよね、よく分からんけど何か切ない気持ちになるよね、っていう風なものが実は音楽の一番大きな醍醐味やったりすると思うんですよね。だからそういうところでも、無意識なところでも分かり合えたり、コミュニケーションとれたり、共鳴できている部分もすごい大きいですね。
ライブの場、というのは皆さんにとってどういう場所ですか?
K:最初はやっぱり、かっこいいな、と思って自分もやりたいと思って、ライブをやるようになって。最初はそれだけでやってたんですけど、自分らの曲を書いて、憧れから徐々に、お客さんのことも考えるようになって。昔は自分らが楽しければよかった。でもこれだけバンドやってきて、お客さんも増えて、色々考えるようになりましたね。
T:自分達が楽しんでやってたら、好きなことをやってたら、それを見てる人はかっこいいと思うはずだって思ってたし、それも間違いじゃないんだけど、あるライブを見てて自分の考え方の根底もひっくり返すくらいの感動とか、うわー楽しいって気持ちにさせてくれる人っていうのは、やっぱりただただやってない、と思ってしまうくらい凄みがあるというか。ただ喚いても何かの裏付けをそこに感じたり、すごい人って皆何かを感じるんですよね。それが何かが具体的には見えないんですけど。そう思うようになってから、何か客席からステージを見てるイメージを作曲中に持ったりとか、誰かがCDを部屋で一人でコンポの前で眼をつぶって聴いていることを想像したりとか。そういう、ライブをした時、CDを出した時、曲を作った時に、聴いた人が見た人がどう思うか、という考え、想像、イメージというのは自分達にとって大事なものになってますよね。それを別に人々のニーズとはとらえてないですけど、そのイメージを思い描きながら作れば、それは軽くない、ビジネス的な意味じゃない、意味でのエンターテイメントってすごい大事やと思います。
そういう視点を持つことで、ライブや曲作りは大分変わりましたか?
T:お笑いの人とかでも絶対、自分でネタ考えて自分で笑ってしまう、で笑っているときって絶対お客さんの視点になってると思うんですよね。「これ客席で見ててやられたら絶対笑うな」みたいな。ショーって言う言葉は僕あんまり好きじゃないんですけど、ショーをやる人の立場、見る人の立場っていうのは考えた方が、よりいいライブはできるだろうし、いい曲出来るだろうし。そういうことをわざと考えなくても、自然にそういう楽しさとか熱さとかをライブや曲に宿す手癖みたいなものがついていけばいいな、とは考えるようにしてますね。わざとらしくなると、それはまた違うんでね。それはそれで興ざめしてしまうと思う。バランス感覚と、どうしたら一片の疑いもなく感動できるだろうかっていう追及、研究して愛していきたいですね。
以前ロットングラフティーのナオキさんにインタビューした際、10-FEETは「優しく包み込んで同じ目線で元気出せ、頑張れ、強くなれ」というイメージとおっしゃってましたが、そのイメージはあっていますか?
T:一緒にやっている気持ちではすごくいるんで、ライブ会場で皆に会ってというのは、同じ目線と言い方かえたらそうなんでしょうね。「元気出せよ」というのは自分にも言ってるし、お前に言われたないわ、っていうくらい自分にも言ってたりしますんで。「お前が元気出せよ」って突っ込まれるような。同じ目線、というのは意識してないですけど、そうなりますね、あそこに行ったら。
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