スペシャルインタビュー ロットングラフティー 3/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
ロットングラフティー | スタジオラグ

スペシャルインタビュー ロットングラフティー

7曲目が、「盲目の街」。
これは唯一、今回8曲の中でも詞がポップスに近いような楽曲に仕上がっていると思います。俺が作り溜めていた曲をNOBUYAに色々聴かせていた時に、「これいいなぁ」と言ってそのままデモで仮歌入れたら、「あ、これいける!」って2人で近くの居酒屋に呑みにいった記憶がありますね。その中で問題は、曲ができたんですけど、この曲はロットングラフティーの持ってる言葉遊びであったり言葉のテンポ感という歌では完成しないと思ったんです。N∀OKIにも色々伝えて、何回も詩を書き直しました。言葉遊びじゃない、言葉や詞が欲しいと伝えて。何年も昔に書いた詞を掘り起こしたらしいです。そこに曲に対するの思いとかアイデアをさらに加えて完成させました。「向かい風に吹かれて 見失いかけていたんだ」という詞がサビにあって。大事なものに気づいているのにそこに触れずにいてそのまま過ぎてしまって現状がすごく悪化してしまうことって、バンドでも仕事や恋愛、家族、普段の人生の中、色んなことに言えるんじゃないかなと思うんです。それは俺らは皆気付いてて。分かってるのに、上手く良い方向に持っていけない。人間関係や何らかのしがらみで全てが壊れていく事もある、自分にとってそれがすごい大事なのにとどんどん離れていってしまうこと、そう言う思いを持っている人に何かを伝えたい。そんな曲です。
メッセージ性の強い曲ですね。
そうですね。メンバーにとっても凄く大事な曲だと思います。「盲目の街」というので、初めてただ歌をストレートに聴かすというのが出来たと思える、俺らにとってはすごく新しい試みでした。ライブをやっていると、お客さんも盛り上げたいし攻撃的になる中で、しんみり歌うことをするとどこか盛り上がりに欠ける瞬間が起きてしまうんですね。でもこの曲に関してはそれをやってみよう、という。そうじゃないとこの曲はもう完成しないし、この詞でなかったらこの曲は全然駄目だった。一番メッセージ性の強い曲じゃないかな。
アルバムのラストを括るのが「TIME IS OVER」です。
NOBUYAが仮歌入れている時に「『Time is over』で仮歌入れてみるわ」って言ったのを、そのまま使ったという感じで。「Time is over」ってそれだけ聴くとストレート過ぎて最初は変えようかと思ってたんですが。でもメロディに乗って聴くとすごく良かった。「Time is over」という詩でデモ作っている時から音源の最後はこれって決めてました。
最初8曲は少ないかな、と思ったんですけど、こうお話しをお伺いするとバラエティに富んでいて、ボリューム満点ですね。
もっと入れたかったんですけど、とりあえず4年間出さなかったもの、出さずに活動してきた俺らにとっては、ライブで想定出来る曲だけを入れようと思って。あれもあるし、これもあるし、とりあえず入れるというのじゃなくて、絶対的な曲を揃えて形にしようということでこの8曲を選びました。内容は濃いと思います。本当に俺らの思いが詰まったアルバムになったと思います。
ジャケットも強烈なインパクトですね。
そうですね。今の時代顔も知らないアーティストをばんばんダウンロードできたりするけど、ジャケットや中の歌詞カードから全てがロットングラフティー、そのアーティストの作品なんです。今回デザイナーからジャケットを見させてもらった時には、めちゃめちゃテンション上がってました。表題になっている「THIS WORLD」のPVもすごいいい形で、ジャケット、アー写、PVと世界観が繋がっているような作品に仕上がってるんです。アーティストが作品を作り、アーティストの気持ちを受け取りデザイナーがジャケットを作り、それと同じく監督がPV作って、カメラマンがアー写撮って、バトンを繋いでいくような、全部気を抜いていない、気持ちの入ったものにできた。納得いく形のものが出来上がって大変嬉しいです。
KAZUOMIさんが音で表現しようとしたイメージが、まさにジャケットでありPVであった?
そうですね。ぴったりですしそれ以上ですね。メンバー、ディレクター、スタッフ、デザイナー、監督、カメラマン、今のチーム全体で話あって決めた事です。
今回のアルバムは普通にCDショップで買えるのですよね?
過去には会場限定とかもしてたんですけど、今回は全国で一斉発売されます。
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