スペシャルインタビュー jizue
- この時は何曲入りの音源だったのですか?
- 井上:5曲です。
- 流通には出さず、ライブ会場等での手売りのみとのことですが、何枚くらい売れたのでしょうか?
- 粉川:枚数だと500枚くらいですね。
- 手売りで500はすごいですね!
- 片木:PCで焼き焼きで、めちゃくちゃ大変でした(笑)
- 井上:ジャケットも手作りでしたし。
- 片木:こだわってしまって、ハンコとか押して全部手作りの封筒に入れて、みたいな。
- 粉川:結構なクオリティを誇ってたよな。
- その音源がきっかけとなって、今回の「Bookshelf」に繋がったのですか?
- 粉川:myspaceで音源聴いてもらったレーベルの方から連絡いただいて。一回ライブを見ていただいて、「よっしゃ、やろう!」みたいな。凄い早かったんですよ、それから。
- 片木:その話がまだ4月、5月の話やもんな。
- 井上:ちょうど決まるくらいに、新しい音源作ろうかということで録り始めてて。いいタイミングで話をいただいて。
- 4月に決まって7月発売。驚異的なペースですね!そして遂にリリースされた「Bookshelf」ですが、リリース直後の心境はいかがですか?
- 片木:・・・何も変わらんな(笑)何も変わらない日常です。
- 粉川:でも嬉しい声をたくさん聞けるようになりましたね。「良かったよ」とか「買ったよ」とか。回りの反応というか、お友達から職場の人家族含め、やっぱり一つ認めてもらえたというか。
- アルバムのコンセプトとして方向性はあったのですか?
- 井上:1曲1曲ずつには色んな意味合いがあって、1曲1曲の物語と言う意味で「Bookshelf」というアルバムタイトルにしました。
- 粉川:アルバムコンセプトというのはないんですけど、短編集的な。
- どういうアルバムに仕上がってますか?
- 井上:ちゃり立ち漕ぎ、みたいな(笑)聴いてても、凄い勢いがあるというか。
- 片木:勢いとエネルギーやな。
- 井上:録りの時点でもこだわってて、基本一発でやりたい、そのテンションを大事にしたいという思いで録ってたので、そのテンション感とかは収まったかなと。僕は自分で聴いてても飽きない、久々に飽きない音源になったなと。
- 片木:ずっと聴いてもらえるといいなと。思い出した時に。
- 選ぶのは難しいと思いますが、皆さん1曲、好きな曲、思い入れのある曲とその解説をお願いできますか。
- 片木:私は「最後の朝」ですね。9.11のときのすごく有名になった詩があって。普通に朝「いってきます」って行った人が、もしこのドアを出て行くのが最後って分かってたら、何をしてあげられたかな、っていう気持の詩から曲が作られてて。先々週に私おばあちゃんが亡くなったんですよ。それがちょうどアルバム出る時と重なってて。毎回ライブできることとか、今メンバーといれることとか、CDが出たこととかも、結構全国に出ることって凄い力、人と人の力が重なったことで、色んなことが当たり前じゃなさ過ぎて、本当に凄いなってライブする度に泣きそうになるんですよ。「最後の朝」に、色んなjizueに対する気持とか音楽に対する気持とか重なってて、めっちゃ思い入れが、今入っています。
- 粉川:最初にいいこと言い過ぎたんちゃう?
- 片木:いいこと言うたやろ、私(笑)
- 粉川:僕はね、「Island」っていう曲なんです。
- 山田:被った?
- 井上:被ったね(笑)
- 粉川:アイランド、日本のことなんですけどね、日本独特のメロディラインみたいな、日本人しか作れへんような日本人に響くようなメロディラインというのをすごく繰り返しプッシュされてて、日本の原風景を思い浮かべられるような曲じゃないかと。jizueの強みがそこかなと自分で思ってるんで、日本人独特の感性を曲の中で出せたらというのが強くあるので、「Island」は非常にjizueらしい旋律であったり、雰囲気が好きです。
- 山田:僕は「Sister」です。自分で作った曲なんですけど、うちの姉ちゃんが、2人目の子供が出来た時に思った感じを曲にしたんです。うち姉ちゃんと兄ちゃんがいるんですけど、小さい頃から一緒に育ってきてて、姉さんがお母さんになって子供出来てっていう過程を思い出して、今も演奏して感慨深いというか。特別な曲です。この曲作ってる時に兄ちゃんにも子供が生まれたんですけど、すごいめでたい曲です(笑)
- 粉川:「Brother」でもある訳や(笑)
- 井上:僕はね
- 片木:変えた?
- 井上:(笑)「SAKURA」、これjizueが出来て一番始めに作った曲で、前の5曲入りの音源にも入っているんですけど、今回再録で入れてライブでも毎回一番最後にもってきてる曲で。すごく桜という題名が似合う、照明も絶対ピンクにしてくれたりとか。演奏してても一番テンションが上がりますね。凄くやらかしてしまう、でも綺麗な曲です。今回「SAKURA」のピアノソロがすごく素敵で、絶対聴いてもらいたい。「Tower」のソロと、「Sister」「SAKURA」のソロ、これもすごい。
- 片木:ピアノおしできたね(笑)
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