スペシャルインタビュー ゆーきゃん 5/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
ゆーきゃん | スタジオラグ

どんなスタイルで聴いても良い

今後の活動として何かあればお願いします。
近くでは西院ミュージックフェスティバルに出演します。8月7日の春日神社の方に出させてもらいます。
メイン会場ですね!
そうですね、メイン会場は4年ぶりくらいかな。2回目です。あとは、10月にアルバムを出そうと思ってます。このアルバムはですね、実はお蔵入りになる寸前の音源だったんですけど、2009年の春に音楽評論家でエンジニアの『高橋健太郎』さんの家が取り壊される3日くらい前に録ったんですよ。家が無くなる前に録る最後の音源というテーマで録ったんですけど。その時に、高橋さんも僕もあんまりリリースするということを考えてなくて、とりあえず録ろうということになって、そのままにしておいた音源なんです。それを東京のHIP HOPのレーベルが「ゆーきゃんさん、出しましょうよ」って言ってくれまして。。
HIP HOPの、ですか?
正確に言うとHIP HOPのトラックメーカー『fragment』が主宰する『術の穴』というレーベルです。その音源を彼らにたまたま聴かせる機会があったんですね。それで「うちから出しましょうよ」って話になって、何故か。
なんというか、奇縁ですね(笑)
そのアルバムは、その家の空気で録られた最後のもので、僕が東京に残して来た唯一の音源なんですけど。それを京都に帰って来て、東京のレーベルから出すという、ちょっと不思議な感じですね。
ミックスダウンのみされるという感じでしょうか?
音はいくつか別で録ったものを重ねていて、元『Mute Beat』で『キセル』や『Theatre Brook』のサポートメンバーで弾いていらっしゃるオルガン奏者の『エマーソン北村』さん、元『渚にて』のベーシストの『田代貴之』さんなど、何人かゲストを迎えて作りました。
豪華な物になりそうですね!
まだ分かりませんが「ロータリー・ソングス」というタイトルにしようと思っているんです。「ロータリー」の持つ“回転する”という意味から、京都から東京へ・東京から京都へまた戻って来るというイメージであったり、東京では高円寺のレコード屋さんで働いてたんですけど、その窓から駅のロータリーが見えて、それを見ながら作った曲も入っているので。
たくさんの想いが詰められてるんですね。未発表曲のものがメインで?
そうですね、公式音源としては初めて収録される曲が多いです。スタジオ音源としては2007年から4年ぶりでこれはバンドで出してるんで、ソロ名義としては7年ぶりですね。
7年ぶりですか、、おめでとうございます!
…7年もやったんやな(笑)長くやってると色んな事が起きますね。
今後、西院ミュージックフェスやレコ発のご予定、ボロフェスタとイベントがたくさん控えてらっしゃいますが、ライブでの見所とか、こうやって聴くと良いというものはありますか?
『ゆーきゃん』の面白いところを一つ上げるとすれば、どんなスタイルで聴いても良いってとこですかね。西院フェスで一番良いのは寝転がって聴くことですね(笑)まぁ、寝転がって聴くか座って聴くか。
その心は?
なんて言うんですかね、歌っている時に自分が歌になりたいって思うんです。振り返って良いライブだったなぁって思う時、音源聴いて「これ、いいなぁ」って思う時は大体、歌っている途中で「自分が歌ってるんじゃない感覚」になっているんですね。聴いてくれとか、聴かせたいとか、届けたいとかも全部無くなって、(頭上を指して)この辺にゆーきゃんがいて、「歌になって飛んで行くみたいな、自分が歌になって空気に溶けていくような感覚」になるんですね。そうなると、お客さんは別に僕を見なくてもいい、ここにいないんやから。歌になってその辺にいるから、一生懸命スピーカーから流れてくる音を聴いてもいいし、ステージを見なくて別な景色とか見ながら聴いてもいいし。
何かしながら聴こえて来る音楽が『ゆーきゃん』さん自身だった、みたいな。
そうですね。春日神社は夏場なんで絶対セミが鳴くはず。で、「セミの鳴き声とゆーきゃんのハーモニー」を楽しむとか、「西日とゆーきゃん」を楽しむって方法もあるし、「ビールの味とゆーきゃん」を楽しむっていう楽しみ方もあります。
なるほど、いろんな方法を選ばせてくれてるという感じですね。今後の目標や抱負などをお聞かせ願えますか?
曲をいっぱい作りたいです。今までやったことない方法、あるいはあえてやらなかった方法で音源を作りたいなって思ってます。自分の中の検閲を取っ払おうと思っていて。ただ、急にハードロックを作ったりとかは出来ないんで、いろんな音楽的冒険を少しずつ少しずつしていこうかなと思ってます。やっぱり僕、音楽好きなんで、その事をもうちょっとちゃんと言っていこうかなと。そのために、音源を発表するということをいっぱいやっていこうかと思ってますね。
その第一環として次のアルバムがあるわけですね。
そうですね。なんかミニアルバムって良いなって思えて。次のアルバムもミニアルバムになるんですけど、そういうのって小腹を満たす感じでね。僕は30分にいかないくらいの作品というものが結構好きで、そういうものを来年再来年とコンスタントに作っていきたいなぁと思ってます。

「力まず」な感じ

アーティスト・ゆーきゃんとしてはそういった事を目標にされてるんですね。では、オーガナイザーとしては?
そうですねぇ…
婚礼…でしょうか?
婚礼は…婚礼はいつでもやりたいですよ(笑)
(笑)
まぁ、ボロフェスタ終わるまではあんまり他の事は考えないです。今後の展開とか無くてとりあえずボロフェスタを成功させたいっていうのが一番ですね。
なるほどなるほど。オーガナイザーとしては、まずはボロフェスタってとこなんですね。先程の話に戻りますが、今後コンスタントに音源を制作していくというところで、ツアーとかで廻る場所等は考えてらっしゃるんですか?
いや、あんまりもう計画的にツアーをするというのは止めたいなって思ってます。去年くらいから、いろんな地方に来て下さいって言って頂く事が増えたんですけど、やっぱり呼ばれて行くっていうのは楽しいんですね。こちらから「お邪魔します!聴いて下さい!」っていうのはあんまり性に合わないなって。「来て下さい」って言われて、「ありがとうございます」って行くのが楽しいんで、今後もいろんな所に行くと思うんですけど、具体的にレコ発ツアーというものは考えてないです。
ホントに「力まず」な感じですか。
「力まず」な感じですね。「力む」のはホントに一番良く無いんじゃなかなって。なんというか見返りを求めている感じがして。そういうのって一番音楽の敵やなと思うんですよね。だって、作りたくて作っている、自分の中から出て来る衝動とかで作っている。それで、できる。それだけで幸せじゃないかと思う訳ですよ。
そのお言葉、なんというか、目から鱗です。。では最後に、現在京都で精力的に活動しているバンドマンや頑張ってイベントを起そうとしている人達に一言メッセージをお願いします。
そうですね…どうしたいかって考えた時に自分の声に正直になる事が一番良いんじゃないかなと思います。それで、上手く行かなくって傷付く事もあると思うんですけど、それはそれで勉強じゃないですか。だから、やりたいようにやる、それが一番やと思います。
今日は本当にありがとうございました!
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