スペシャルインタビュー Vibedred 4/5|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
Vibedred | スタジオラグ
タイトル「Ark」はノアの方舟という意味ですよね?
Joe:そうですね。
TD:僕が事故に遭ったり、Ockeyが病気で入院したりとか、それ以前に遡って言ったらメンバーチェンジとか、ツアー中に震災もあったりして、今までずっとやってきた活動を続けること自体が難しかった時期もあったりもしたんです。震災も、今まで当たり前やったことが急にそうじゃないってことを突きつけられたりして。自分らのバンドとしても困難を乗り越えてやっと新しい作品で新しい世界を自分らなりに作り上げられたってことと、震災でもひどい被害にあったけど頑張って復興していくとか、時期的にバンドも社会もリンクしてたんで。「ノアの方舟」っていうのは1回世界が洪水で全部流されて、ノアの方舟に乗ってた人と生き物がまた新しい世界を作り上げていくっていう神話でもあるので、自分達の状況とリンクしたし、歌詞とか作品の内容とも絡み合うとこがあったんでいいのかなと思って。
バンドとしても再出発的な意味が?
TD:そうですね。
今回PVも作成されたのですね。どの曲でしょうか?
Joe:2曲目「Welcome to My World」と4曲目「Scribble」ですね。
それぞれどのようなPVでしょうか?
TD:「Welcome to My World」は完全に合成で、現時点では編集中で仕上がりはまだ分らないんです。
Joe:「Scribble」はコスプレをしましたね。
コスプレ??どんなコスプレですか?
Joe:「洋風な家族」(笑)
Coco:松本人志の「パーティー行かなあかんねん」ってコント知ってます?それを皆でやったみたいな。
Joe:仕上がりが分らないんでどこまでその部分が出てるか不明なんですけど。
そのコスプレは歌の内容とリンクしてるのですか?
Joe:どんなPVにするかは、撮ってくれる人にお任せしたんですね。だから歌詞の内容というよりは曲の雰囲気とかイメージとかで、突き抜けた爽やかな感じっていうんですかね、みたいなのを小ふざけも交えつつで表現した、みたいな感じで。今回初めて「演技」的な、本人演技を撮ったんです。
演奏シーンだけでなく、イメージシーンですね。
Coco:僕たちは家の1室で演奏してて、家には変装した僕ら家族が住んでて、お母さん、息子、お父さん、娘。で、演奏がやかましいから文句を言いにいこうぜって家族がその部屋の扉を「うるさいですよ!」って叩く。そこが小芝居になってるんです。
TD:僕らは演奏シーンは普通の格好でやってるんですけど、途中でばんばんとドア叩いて中になだれ込んでいくんですけど、その辺から何故か知らんけど変装した格好でも演奏シーン撮影して、最終的にその2つが混ざってっていうシュールな仕上がりです。
Vibdredさんと言えば硬派なイメージですが、そのイメージとはかなり違いますね。
TD:今回の作品で、レーベルの社長からも「今まであるイメージを大きく変えた方がいい」っていう話が出てたんで、CDのジャケットもそうやし、新しいアーティスト写真とかも。僕らどちらかと言うとライブバンド、自分らではそう思ってたんですけど、KIDSとかにはそういう存在として知られてなかったりっていうのもあったみたいで。そういうところにももっとアピールして繋げて行こう、メンバー変わったこともあるし今まであったイメージをがらっと変えて世にアピールしてみようかっていうのもありいので、PVの演出なのかなとも思ってるんですけど。
まさに今バンドとしてターニングポイントにいるかもしれないのですね。
TD:そうですね。
PVは今やバンドのプロモーションツール、またそれ自体作品として必要不可欠な存在となりつつあるように感じますが、皆さんにとってPVはどのような存在ですか?
Joe:洋楽を聴き出した頃にMTVとかで見てて、元々CDで聴いててPVを見てかっこよさが増すというか。PVを見て尚更好きになったりするパターンがよくあった。服装とか弾き方とかも見れるから、コスプレのやつでそれがどれくらい見えるか分らないですけどね(笑)
アルバムにはどのような曲が収録されていますか?
Joe:今回、曲順とかがばちっとはまったんですよ、アルバムの。楽曲がそれだけ揃ったというのもあるんですけど、その中で個性の強い曲ばっかしを13曲、1曲はインストというかイントロみたいな感じで実質12曲なんですけど、それぞれの特徴を崩さんように。例えば12曲目の「Miss You」なんかは、結構推し曲にも出来そうやなって話をしてたんですけど、ちょっとミドルテンポ過ぎるっていうのもあるし、でもケツの方入れてもいい曲として聴けるような流れに出来たんちゃうかなって思うんですよね。50分くらいある長いCDなんですけど、ずっと聴いてても色んな流れがあったりして最後まで聴けると思うんで、通しで聴いて欲しいですね。
今回の作品の録音は、ここスタジオラグ西院店で録っていただいたとのことで、ありがとうございます!楽曲数は多いながら短期間で録り切った録音だったとお伺いしました。
TD:僕らも出来る限りのことはやったんですけども、エンジニアの阪本君とアシスタントの和田君が色々サポートしてくれて。阪本君も一緒に仕事するの2回目なんですけど、僕らの進行の仕方とかも把握してくれてて。僕らも録ってみて「どうなんやろ?これいいんかな?悪いんかな?」って迷うことも多いんですけど、そういう時に積極的に意見を言ってくれたり。レコーディングの進行をスムーズにする手伝をしてくれたんで、そのおかげも大きいかなと思います。
ありがとうございます!
Ockey:ただ、チョコレートの好みだけは合えへんかったな。
TD:皆で毎日色んなものを買い寄って、「どれが一番美味いか」って話を(笑)
Joe:結果、最後まで食ってるのは阪本っちゃんだけや(笑)皆がいくら持ち寄っても。