スペシャルインタビュー 京都 GROWLY 角田 恭平 店長 2/4|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
京都GROWLY 角田恭平店長 | スタジオラグ
ウーピーズ閉店から1年経たないタイミングでGROWLYが立ち上がったのですね。
会社を立ち上げたのが11/24なんで、丁度3ヶ月後で、GROWLYの初日が3/19なんで7ヶ月ですね。
ほぼ半年とは、すごいですね。。
元々ヒマなのが嫌いなんですよ。することないなっていう無意味な時間があまり好きじゃなくて。
熊本ご出身とのことですが、京都へは大学進学からですか?
そうですね、立命館大学に行ってました。4年いてやめたんですけど。単位半分くらいしかとれなくて8年コースやったんで(笑)
ライブハウスの候補地としては他にもあったと思いますが、二条という場所を選ばれた理由はありますか?
二条っていうのは、駅も二つありますし、今発展している土地だってところで。それは完全に後付けなんですけど。ホンマの理由は、丁度いい建物があったからです。ホンマは街中でやろうとしてたんですけど、街中は高いですし丁度いい大きさのサイズがないんですよね。偶然見つかったのが二条やった、二条やったらええやんって感じです。
バンド目線のライブハウスがないとのお話しでしたが、京都以外でもモデルとなるようなライブハウスはありましたか?
ないですね。どこもやっぱいいとこもありますけど、県外やとしてもそこのライブハウスでできてるとこはそこのライブハウスがやればいいじゃないですか。強いて言えばウーピーズじゃないですか?形は終わってましたけど(笑)僕ライブハウスがやりたい訳じゃなくて、そういう環境を作りたいんですよ。うちはバンドマンだけじゃなくて、映画とか演劇とか絵とかそういう繋がりもあったり、そういう人達のイベントもやったり。そういう、これから頑張っていこうという人達って食えないじゃないですか、まだ。売れたり手に職がつけば食えますけど、それまでめちゃしんどい。それを軽減したりちょっとでも足しにして、バンドも月に1回ライブするより2回やった方が伸びるし絶対広がるんですけど、お金が理由でできないっていうのがすごく情けないと思う。もちろんGROWLYが完全に出来てるかって言うと、例えばGROWLYに出たら毎回ギャラがもらえるとか、毎回ただでやらせてもらえるとか、そういうのじゃなくて、頑張ったら頑張った分だけお金貰えたりとか活動しやすくなったりっていう環境を作りたいだけで。で、得意だったのがライブハウスだったというのがあるんで、ライブハウスがやりたくてライブハウスやってる訳じゃないんですよ。
芸術活動一般を後押しできるような場所?
中心は音楽ですけど。ライブハウスをやりたいっていう主体のライブハウスは駄目だと思うんですよ。それが営業中心と言うか、ライブハウスをやるためにライブハウスを続けるためにこうしようっていう目的っていうのは、バンド目線じゃないと思うんです。バンドはもちろんホームになってたハコとかよく行くハコがなくなったら悲しいですけど、そこがなくなったら解散しないといけない訳じゃない。あそこ出たかったけどなくなったし、つって別の場所に出るとか。だから直接は関係しないんですよ。ライブハウスが継続すること、営業を保っていくことはバンドには直接関係ない。そこまで考えてくれるバンドマンもいますけど、大半は関係ないですし、そうやって考えてくれているバンドマンも、じゃいざそのライブハウスがなくなったから解散するのかというとしないと思うんで。本末転倒じゃないですか、ライブハウスのためにバンドやってる訳じゃないですか、それって。GROWLYってライブハウスが10年後、20年後その時に、その時代のそういう活動に必要ないと思ってたら閉めたらいいと思ってますし。10年くらいは続けたいと思ってますけど。
1年経ってみて、理想のGROWLY像への到達度はどのくらいですか?
半分くらいですかね?
ではこれから色々やってみたいこともどんどん出て来るという感じですね?
やりたいこと、あんまりないんですよ、ライブハウスとして(笑)さっきの話の続きにもなりますけど、ライブハウス主体になってしまうといかんと思うんですよ。バンドがやらなあかんし、ライブハウスというのはあくまで場所で施設じゃないですか。ライブハウスがイベンター化してると思うんですよ、最近。そうならざるを得ない状況も分りますし、うちももちろんイベント組みますけど、それが当たり前になってしまうのが恐くて、やっぱりバンド主体じゃないとあかんと思うし。ライブハウスのアクションに待ちのバンドマンって最近多いんで。例えばGROWLYがフェスしたいとか、こういうバンド呼んでこういうイベントやりたいとかっていうのを、持ち続けるのはよくないと思うんですよ。思いつきでやりますし、やらんともちろん回らんかったり、やれよつってもやらへんですしね、今の若い子らは。それを教えていくためにもやっていかなあかんとは思うんですけど、あくまでやりたいからやってる訳じゃないんです。やりたいことがあるから50%とかじゃなくて、ライブハウスとして認知されてこうやってイベントが入って来てることで50%、残りの50%はそういうことを教えれてない、実現させれてないっていうことです。