スペシャルインタビュー 京都 GROWLY 角田 恭平 店長 4/4|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
京都GROWLY 角田恭平店長 | スタジオラグ
ビルの3Fの公◯食堂さんもGROWLY直営のお店ですか?
僕が一応オーナー、経営しています。店長は店長でいるんですけど、店長も料理長もバンドマン、Lainy J Grooveのメンバーがやってます。
ライブもやっているのですね。
防音とかもまだしっかり出来てないんで、弾き語りやったり。昨日は軽いDJイベントをやったりとか。
ライブハウスが経営する飲食店、というのは珍しいですね。
やらしい話に繋がるかも知れないですけど、ライブやったら打上するじゃないですか。繋がって欲しいんで、対バンだけじゃ繋がれなかったりするんで打上はしっかりしようとウーピーズの時からやってたんですけど、普通の店に行くとお金かかるじゃないですか。ここでももちろんお金かかりますけど、同じ値段でもっと量出せたりとか、長い時間居れたりとか出来たら便利やなと思って作りました。
GROWLYはじめ、京都には他にもたくさんライブハウスが出来て、出演者が出るハコを選ぶ時代になったかと思いますが、この状況をどのように思いますか?
たしかに、需要と供給が合ってないように思いますね。埋まってるハコもありますけど、埋まってないハコもあって。バンドの数とライブハウスの数が合っていないっていうのは思いますね。バンドとライブハウスとどっちが上かって話じゃないんですけど、ライブハウス主体・バンド主体で言うと、昔はバンド主体だと思うんですよ。昔はライブハウスがバンドを選んでたからライブハウス主体で、今はバンドがライブハウスを選ぶからバンド主体かって言うと違う、逆やと思うんです。バンド主体になるには、どっちにしろこの状況はあまり良くないんじゃないですかね。
ウーピーズにおられた7年前と比べて、今の京都の音楽シーンはどのように変化したと感じられますか?
僕の知る限りでは新しいハコも増えてますし、さっき言ったような状況にはなっては来てますけど、釣り合ってないんですけど、バンドがめっちゃ減ってるとか頑張ってるバンドが少ないとか、そういうことは全く感じないんですよ。逆に京都って学生の街なんで新しいバンドっていうのはどんどん生まれるんですよ。解散するバンドももちろんいますけど、大学卒業して残ったりとか僕ら世代でも頑張ってるバンドっていうのは全然いますし、ウーピーズ出てて僕ら世代やったらLABRET、F.I.B、フーイナム、CHOCOLATE SOLDIER、STONE LEEKとか全然続けてますし、京都のバンド数は年々増えていると思うんですよ、絶対数で言えば。なんで、別に状況が悪くなったとかそういうことは思わないですし。バンドというより、ゆとり世代の子らは増えてるんで、考え方がゆとりやなっていうのは思いますけど。
ゆとりですか!例えばどういうところに感じますか?
頑張らないですよね。あと、悪い意味で現実を見てるというか。バンドでどうしたろうとか、食っていこうとか売れたろうとか、っていう思いを抱きつつも、昔は抱いてたらそのまま一直線で頑張ったんですけど、抱きつつも就職活動をするっていう。変な意味で現実を見てるっていうバンドは増えたかなって思いますね。
ゆとり世代は音的にも前の世代とは違いますか?
いいもの持ってると思いますよ、特に京都のバンドって。礼儀とかそういう上下関係とかは昔に比べると緩くなってる気はしますね。GROWLYに出るバンドは、しっかりしていって欲しいなというのはありますね。そこも含めて、バンドを育てる役割はあると思うんで、ライブハウスは。京都のバンドが全国に出て恥ずかしくないように、僕らも頑張らなあかんなと思います。
最後に、スタジオユーザの皆さんにメッセージをお願いします。
せっかく楽器を持ったのであれば、コピーでもオリジナルでも色んな人に聴いて欲しいと思うのが自然やと思うので、どうやったら色んな人に聴いてもらえるか、ライブを見てもらえるかってことを考えて欲しいですし、一緒に考えれたらいいなと思います。僕自身L.A.SQUASHというバンドでオリジナルを始めて4回目に対バンしたバンドから衝撃を受けたんです。そのバンドに対し、「どうしたらもっと人にライブを見てもらえますか?」と質問をしたところ、「一日の中でどれだけハンドの事に費やせるか。24時間のうち、いかにバンドに使えるか。が大事。」と言われた。そのバンドはTOTALFATでした。あと、バンドマンは音楽関係に携わる仕事をした方がいいと思います。その方が「感覚・考え方・センス」が磨かれるので、とにかく頭を使って。音楽関係で働く事が「目的」でははなく、それはあくまで「手段」なんです。
ありがとうございました!