スペシャルインタビュー 京都 GROWLY 角田 恭平 店長 3/4|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
京都GROWLY 角田恭平店長 | スタジオラグ
ブッキングに関しては、角田さんと安齋さんと、スタッフの方もやられているのですか?
9割は僕と安齋ですね。
先だって1周年イベントを1ヶ月に亘り行われましたが、1年で周年を1ヶ月やれるというのは、驚異的だと思います。高い支持を得ているのは、ウーピーズ時代からのお付き合いというのもありますか?
それはあると思いますよ。もちろん安齋もCUSTOM NOISEで繋がってたバンドとかも多いですし。単純に、そういう同じ目線での知り合いが多い。ライブハウスの人とバンドマンっていうよりは、友達と友達、で友達がやってるライブハウスに出るみたいな。特に県外、僕らと同世代のバンドはそうです。若手とかはもちろん、ライブハウスの人として見てると思うんですけど。全国に知り合いがいるっていうのはメリットちゃいますかね。
ライブハウスのキャラクターやハコの鳴りとして、どのようなジャンルのバンドが合っていると思いますか?
ジャンルはあんまり特定したくなくて。ジャンルじゃなくて、頑張ってるバンド・頑張ろうとしているバンドに出て欲しいんですよ。ジャンルってあくまで種類じゃないですか。種類分けするのはナンセンスだと思うんですよね。好きやからやっているっていう趣味じゃないんで、やっぱり使命があると思ってるんで、じゃあこういうジャンルの音楽をやってるやつはその枠に漏れるとか、こういう音楽をやったらGROWLYの枠に入れるとかっていうのは違うと思うんですよ。頑張るというのにも尺度はあると思うんですけど、何か表現して広げたいと思っているバンド・表現者に出てもらいたいと思っています。
ウーピーズ時代を含めるとかなり長らくブッキングもされていますが、一番大変な点はどういうことですか?
連絡返さへんやつは、何考えてんねんて思いますね。断るなら断るで、断って欲しいんですよ。ずっと待って連絡何回もしてやっと繋がったと思ったら「出れません」って、何やそれ?何やったんやこの1ヶ月。。「ちょっと考えてます」とか「休めるか検討中です」とかやったら待ってますけど、連絡がつかずに1ヶ月くらい経つと、どうしようも出来ないんで。
逆にブッキングをしていて醍醐味を感じられる点は?
あてたバンド、初対面のバンドが次繋がってくれた時ですね。どっちかの企画に呼ばれたりとか、一緒にツアー回ったりとか。っていうのがあると、あの時あててよかったなと思うんで。人がたくさん入ったりとか、最初思い描いてたメンツの通りになったとかは結果論なんで、それを目指してはやってないですね。
GROWLYのブッキングとして、こだわりの点というのはありますか?
こだわりというか、ルールくらいの感じなんですけど、基本的には県外バンドを入れるようにしてるんですよ。地元バンドだけのイベントっていうのは極力ないようにしてる。意味があれば地元バンドだけのイベントもやるんですけど、意味がないイベントってやりたくないんですよ。もちろんそれでお金儲けたりとか1日埋まったりとかっていう営業的な意味はあるかも知れないですけど、バンドにとって意味ないと思われるようなことはしたくなくて。若手の初顔合わせのスリーマンとかを平日でやって何の意味もないじゃないですか。何の意味というか、意味が薄いと思うんですよ。県外バンドを入れることによって、県外から京都に来れるバンドっていうのは、誰でも来ていいって訳じゃないですし厳選したりとか知り合いからとかというのはあるんですけど、それなりの理由がある訳じゃないですか。僕と繋がってたっていう理由があったり、ライブハウスから紹介してもらえたとか、CDを出したとか、理由があるから来てて、理由を探してるバンドっていうのが地元の若いバンドやと思うんですよ。そこでの刺激であったり、具体的にどうやってツアーを回ってるのかといった話も聞けるし。そのバンド達が例えば名古屋から来たバンドと一緒にやるんやったら、名古屋に行くきっかけを掴むチャンスでもあるし。地元バンドだけでスリーマンでSOLD OUTさせて京都盛り上げようぜとかっていうイベントは、もちろん意味あると思いますよ。
これからGROWLYに出演したいと思っているバンドマンは、どうしたら出演できますか?
メールか電話をください。
デモ音源などは用意しなくてもいいですか?
あった方が組みやすいですし、さっきも言ったように繋がって欲しいんでなるべく繋がりやすいような、ジャンルで括るとかは好きじゃないですけど、最初はやっぱ近いようなバンドからの方が仲良くなりやすいと思うんで、参考程度に聞きますけど。音源が悪いからとか下手やから駄目ということは基本的にないです。皆最初は下手だし、ださいと思うんで。
今GROWLYイチオシのバンドはありますか?
LABRETですね、1バンドだけ選ぶとすれば。レーベルを一緒にやってるんですよ。
GROWLY TVについてお伺いしたいと思います。なかなかこれまでありそうでなかったメディアですね。
あれもレーベルとかの一つでもっと確立してきたいですね。昔僕らの世代やったらHang Outっていう番組があって、中学~高校くらいなんで15年くらい前ですかね?いわゆるメロコアとかラウドシーンのバンドのインディーズを取り扱う深夜番組だったんですよ。田舎やったし情報が発達してなかったんで、テレビで見ていいバンドあったらCD買うみたいな。僕ら20代後半~30代くらいの人は見てたんじゃないかと思うんですけど、そういう番組というか一つのテレビ局みたいなのが作れたらいいなと思ってて。っていうのも、メディアって大事やと思うんですよ、今も昔も。その頃も僕それを見てて知ってましたし、それにお金をかけれるほど駆け出しのバンドマンは無理ですし、それをもう少し気軽にでもちゃんとしてるっていうのを作っていきたいんですよ。宣伝媒体を自分らで作ってしまおうというところから始まったんですけど。最近問題がありまして、PVをうちはCMとして挟んでるんですけど、それが権利的なとこでひっかかったりして、警告を受けたりしてるんですよ。ちゃんとレーベルに許可とか取ってるんですけど、レーベルが許可出しても流通がNGやったり、JASRACがNGやったり。レーベルから直接送ってもらったやつとかをうちでアップロードしても、それが警告されたりとか。どうしようもないんで、やり方変えていかなと思ってるんで、形式を変えていこうかなと思ってるんですよね。
京都の総合的な音楽発信メディアとして我々も楽しみにしておりますので、是非続けていっていただきたいです!
忙しかったり、内容が考えれへんかったり、ペースが今 月2回アップロードしてるんですけど、1回になる月もあったりはするんですけど、続けていくことに意味があると思ってるんで続けていこうと思います。続け方をちょっと変えるかもしれないですね。
内容もすごく練られていると思うのですが、作家的な方がおられるのですか?
僕と、Sounds like shitというバンドの、うちで照明もやっているshoheiが編集してて、一緒に内容考えたり。やまもとひろきっていうメインMCがいるんですけど、イッパイアンテナっていう劇団員で、彼と一緒に考えたりもあるんですけど、基本は僕が考えたりしてます。