スペシャルインタビュー 京都 GROWLY 角田 恭平 店長|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
京都 GROWLY 角田 恭平 店長 | スタジオラグ

スペシャルインタビュー 京都 GROWLY 角田 恭平 店長

オープンよりわずか1年、京都のバンドマン~府外のツアーバンドまで絶大な支持を集めるライブハウス・GROWLY。ブッキングマネージャへのインタビューシリーズ第三弾では、GROWLY のオーナーにしてブッキングマネージャ:角田恭平さんに、快進撃の舞台裏や今後の展望をお伺いしました。

まずはGROWLY1周年、おめでとうございます!
ありがとうございます。
怒濤の1年間だったと思いますが。
もともとウーピーズの店長をやってたんですけど、その時は雇われ店長だったので、今と比べるとそんなにプレッシャーとかもなかったんです。今は会社を立ち上げて一からやってるんで、責任感というか不安も違いますよね。立ち上げたばかりで認知も少ないですし、出てくれるバンドもそんなに多くなかったんで。給料が払えなくなったりしたら僕の責任じゃないですか。だからそういう責任感とかはウーピーズの頃と比べると全然違いましたね。1年たってからそんなに安定もしてないですけど、1年前よりはプレッシャーは減りました。ウーピーズの時はすごくアンダーグラウンドで、形も特殊やったんで出てくれるバンドも結構限られたりしてたんですけど、僕と副店長の安齋も知り合いが違いますし、フラットな形にしたつもりなんで、1年経って色んなジャンルのバンドが出てくれるようになってきたな、とは思います。
ウーピーズの店長は何年くらいされていたのですか?
働いていたのは7年くらいなんですけど、店長は1年ちょい、2年経ってないくらいですね。
ウーピーズの頃は、ご自身のバンドもやられてたのですね?
7,8年くらい前はやってましたね。
L.A.SQUASHというバンドですね。
最初はそうですね。
この業界、意外とガチバンドマン出身の店長やブッカーは少ない気もしますが。
そうですね、特に京都は僕の知る限りではそんなに多くないんじゃないですか。リリースしてツアーして、がっつりバンドやってたというのは。
そういう本格的なバンド活動をやめて、ライブハウスをやろうと思ったきっかけをお聞かせください。
軽い方から言うと、僕今でもバンドやりたいしCD出したいしツアーも回りたいんですけど、センス無いんですよ。こっちのセンスの方があるんですよ。バックと言うか裏方のセンスというのが。それは前から思ってて。っていうのと、真剣な答えとしては、今考えてみたらバンドをがっつりやってた、副店長もCUSTOM NOISEというバンドを今もやってるんですけど。今ぱっとあがる京都のライブハウスの中で、元バンドマンの店長とかが少ないからこそ、かな。それは今思った理由なんですけど、バンド目線で考えられているライブハウスが少ないし、もちろん大切なことですけど営業第一に見えてしまうライブハウスが多いというか。もちろん営業は大事で潰れてしまうと終わりなんですけど。バンドをこうしたろうとか、シーンをどうしたろうとかっていうのを感じられるライブハウスが少ないんで。ウーピーズがそこを担ってたと思うんですよ。ウーピーズの時はバンドと並行してやってたんですけど、ウーピーズが無くなってそういうハコやシーンが好きで出てくれてたバンドがいなくなってしまう、そういう場所がなくなってしまうというのが嫌だったからっていう感じですかね。
このビルを丸々借りてらっしゃるんですね。ものすごい決断だったと思いますが。
そうですね~、何とかなるもんですね(笑)
ウーピーズ閉店が決まった頃から、ゆくゆくは店を持とうと?
全然考えてなかったです。ウーピーズが無くなるって聞いたのが、閉店が8/25だったんですけど、7/27とかやったんですよ。1ヶ月切ってたんですよ。それから、ブッキング決まってるバンドにも連絡しなあかんし、8/25以降も決まってたんで。連絡したりとか、HPで閉店を告知したら、「最後にやりたい」っていうバンドマンもひっきりなしに電話とかかかってきて。普通の平日の夜にオールナイトのバンドイベントやったりとか。そんなんで考えるヒマなかったですね。その時もめっちゃ「閉店してどうするの?」って聞かれたんですけど、「いやもう、ホンマ分らへん。考えられない」みたいな。それよりも来てくれるバンドにありがとうって言うことと、すいませんという気持ちもありますし。その時に出来る事をやってたんで、閉店したらどなるんやろ?考えるの恐いわぐらいの感じで。で、閉店して、スロットをやってて結構稼げてたんで、それでしばらく食っていこうと思ってたんですよ。若いバンドのやつと打ちにいって十何万勝ったんですよ。「何してるんやろ?」と思ったんです。こんなんで金稼いで、食っていけるかも知れんけど、京都の音楽シーンには何にも関係ないし、意味がないなと思ったんで。もちろんその時に会社立ち上げてライブハウス作るなんてぱっと思いついた訳じゃなくて、選択肢としては実家熊本に帰るとか、帰るにしても僕大学やめてるんで、いわゆる一般の人とは太刀打ちできないですし、就職とかでは。専門学校行こうかなとも思いましたけど、今さらなにもやりたいこともないかなと。どこか今あるライブハウスで働かせてもらおうとも考えたんですけど、さっき言ったことで、実現できそうなライブハウスがなかったんで。じゃあ会社立ち上げたらお金借りられるのかとか色々調べてみて、出来ました。
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