スペシャルインタビュー
スペシャルインタビュー SILVER WINGS 登山 正文 ブッキングマネージャー
祇園の一角にひっそり佇み、しかしくっきり存在感を放つライブハウス「SILVER WINGS」。そのブッキング・マネージャ:登山さんは、お店のように落ち着いた方ながら、非常に鋭い切り口を持った方でした。登山正文がハードエッジに語る、15年間見続けた京都音楽シーンの現在。
- まずは登山さんの経歴からお伺いしたいと思います。今もバンドをされているのですね?
- バンドをやめたことがないですね。
- バンドはいつからさられていますか?
- 初めてバンドをしたのは高校一年生ですね。中学の終わりぐらいからギター触り出した、みたいな感じで。
- パート的にはギターですか?
- 最初はずっとギター弾いてたんですけど、もうヴォーカルですね。18歳くらいからヴォーカルばっかりやってるんで、ヴォーカルなんでしょうね。
- ご出身は京都ですか?
- はい、右京区です。
- ずっとバンド活動はされているということですが、色々なバンドを経験されましたか?
- 「ザ・どげざ」というバンドを、今年で15年なんですけど、やってますね。ここ3,4年くらい並行して「私の思い出」というバンドをやって。後はソロをやったりとか、ちょこちょことやってますね。
- 15年ですか!
- 15年になってしまいましたね。大学生の時に組んだんで、来年15年でワンマンをやるんですけど、15年もやってますね(笑)
- 15年間ずっと京都の音楽シーンのど真ん中を見て来られた感じですね。
- なんですかね?全然売れてないですけどね(笑)長いことはやってます。
- この業界に入られたのはいつくらいですか?
- 2007年頃難波にロックライダーという店があって、今Meleっていう名前になってるんですけど、ロックライダーで友達が店長やってたんで、受付とかバーテンとかでバイトさせてもらってたんですね。ライブハウスの仕事はそこで覚えました。ロックライダーをやめてからは、三国ヶ丘FUZZでお金もらって何本かイベント組んだりしてました。非常勤のブッカーみたいな感じですよね、イベンターというか。で、「俺、ライブハウスで働くの好きや」と思って、2009年からですかね、僕がSILVER WINGSで働きだしたのが。
- SILVER WINGSさんは2008年オープンですよね?
- 2008年8月ですね。丁度半年後くらいに僕が入りました。
- 当初からブッキング担当ということで?
- そうですね。ブッキング希望で面接に行きました。で、店に入ってからはすぐブッキングをはじめました。
- オーナー平井さんとお会いされたのも、その時が初めてですか?
- はい。実はその面接で初めて会ったんですよ。SILVER WINGSはその存在も全く知らなくて、ホームページを見て知っただけなんです。ただ、京都のライブハウスでブッキングとかしたかったんですよ。他の店はホームページを見てる限りではブッカーを募集してなくて、それで連絡とってみたいな感じで面接になりましたね。丁度30歳を過ぎたくらいやったんで、仕事も好きなことやりたいなというのがあって、ライブハウスの仕事がしたいなと思ってたんですよね。たまたまここでしたね、そういう意味では。
- 初めてお会いされた時の平井さんの印象はどんな感じでしたか?
- 一番最初ぱっと見たときはちょっと怖そうな感じしましたけど、しゃべるとすごく優しいんで、今もそう思ってますけど、いい人やなと思いましたね。
- 平井さんはどのような経歴の方ですか?
- 僕もあんまり詳しくないですけど(笑)。元々バンドをされてて、例えばCDをリリースして全国にツアー行って、というスタイルじゃなくて、土日とか会社が休みの日にライブして、みたいな感じでずっと活動されてたみたいです。自分もずっと京都でバンドやってましたけど、おたがいに出てる店も全然違うんで、ボス(平井さん)のバンドのことは全く知らなかったし、向こうもこっちのこと知らなくて、接点が全くなかったですね。建設業でずっと、大学卒業して新卒で働いてはったみたいなんですけど、好きなことやりたいということやったと思うんですけどね、この店を始めはったきっかけというのは。
- どういう店にしたいと思ってらしたかご存知ですか?
- 「幅広い音楽、良い音楽を、良い音で身近に届けられる店にしたい、そこに集まる人達に、ジャンルや音楽性、プロアマを問わず世代の垣根を越えて交流してもらえる店にしたい。クラシックからロックまであらゆる音楽を届けたい」っていうことみたいですね。それは割とできてるかもですね、この店。
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