スペシャルインタビュー
- お店のメンバーとしては、オーナーである平井さん、ブッキングの登山さん、他にはどのような方がおられますか?
- 清水というPA担当者。後はホールスタッフが4人いますね。その人達もブッキングにちょっと携わったりとかもあります。自分の後継者的な人を育てたいというのもあって、それで最近スタッフも多めに入れました。
- 割合としては登山さんのブッキングは何割くらいですか?
- 一時期は8割ぐらいは僕がやってました。今はちょっと減りましたけど、それぞれにチャンスを与えるという意味で、ホールスタッフの子にこの日1日やってみと任せたりしてます。
- いわゆるプロミュージシャンの日もありますし、地元のバンドマン対バンの日もありますが、割合はどれくらいですか?
- プロの方は月に1~2人くらいの感じで。基本的にはアマチュアの人が中心のライブハウスです。僕個人としてはプロの人をもっと増やしていって、という風にシフトチェンジしていけたらなと思ってます。有名な人が結構入ってという風にする方が、いいのかな、ということを今個人的に思ってたりします。
- 椎名純平さんも来られるんですね。
- 椎名さんに関しては、前回も今回も、この店だけじゃなく関西を僕が担当したみたいな感じです。この日に純平さん来てくださいって言って、僕どっか組みますからみたいな感じで。大阪の店に連絡取って「入れて」、「神戸入れて」みたいな感じに、ここ2回くらいはなってますね。
- そういうツアーマネージメントのお仕事も沢山されているのですか?
- たくさんというほどではないですが、やります。少し前なら花田裕之さんとかも、それをやりましたかね。自分がもともと大阪の店で働いたりとか、大学だけ大阪に住んでたんですよ。それでバンドをやり始めた頃大阪を中心にやってたんで、関西のライブハウスに顔が効く部分があるかもですね。
- コネクションがなければ出来ませんものね。
- 僕ぐらいの世代の人間が、どこのライブハウスでもそこそこ力持ってる立場に今いてるんで、紹介とかしても話が早いというか。アマチュアの人のツアーをブッキングしたりもします。例えば、「ちょっと東京行ってみたら?」とか言って。自分もバンドマンとしての付き合いもあるし、仕事としての付き合いがあるという店が結構あるんで。
- それは、登山さんだからこそできるお仕事ですね。
- 多分、僕は京都のどのライブハウスの店員よりも、一番現役でバンド活動をやってるんじゃないかなと思うんですよ。全国のライブハウスももしかしたら僕が一番見てるんちゃうかな。ツアーとかも行きますし。そこが自分の売りなんかなと思って。
- 確かにブッカーの多くは、現役を退いてからその職につかれることが多いですね。
- 僕は自分がバンドをやるためにこの仕事してますから、正直に言うと(笑)。
- まさに「天職」ですね。
- バンドやりたくてライブハウスで働いているという感じです。そこらへんがnanoのモグラさんとかには「甘い」と言われるんですけどね(笑)。現役のバンドマンだからこそ分かる部分もあるんかなと、自分ではいいように思ってます。自分がバンド頑張ってそれなりに実績出したら、出演者も僕に付いてきてくれんのかなというのがあって、それはそれでプレッシャーなんですけど。「あそこのブッキングの人が色々偉そうなこと言うけど、自分が歌ったらへたくそやな」とか、「しょうもないな」とか、言われたらきついんですけど、「流石言うだけのことはあるな」っていうところを、こっちが力として見せつけんと、なかなか出演者も付いてきてくれへんかなと思って。
- 私もスタジオの店長としてその考え方がすごく分かります。
- 結局バンドを頑張ることが仕事にも繋がるし、仕事頑張ることがバンドにも繋がっていくんかなと思って、それでやってるところはありますね。