スペシャルインタビュー my-Butterfly 4/6|スタジオラグ

スペシャルインタビュー
my-Butterfly | スタジオラグ
待望の2nd「Around the truth」がいよいよリリースとなりますが、今回はどのような楽曲でしょうか?
Tac:日頃からネットに依存したネットありきの生活の仕方をする時代になってしまってる中で、掲示板とかTwitterだったりMixiとかSNSとかで、皆さん好きなこと書くじゃないですか。そういうことに対して疑問を抱いたというか。特に思ったのが、あの大きな地震や原発事故があった時に、言ってることは間違いじゃないけどそれが正しいことなのかどうなのかとか、最近いじめの問題でも確かにいじめた人はいじめた人で悪いんですけど、いじめた人の名前を実名で拡散リツィートみたいなことって、それをしてる自分はいじめてる側にならないのかとか。そういう道徳観と言うか色んなことが歪んでるな、ということになんか色々と思うことがあって書いた曲です。
インターネット社会に対する警鐘のような感じですか?
Tac:警鐘ってほど大それたもんでもないんですけどね(笑)タイトルにもある通り、「真実はあなた自身のすぐ傍に」というニュアンスなんですけど、曲のキーワードになっている「とおりゃんせ」って言うフレーズが一番最初に生まれて。「とおりゃんせ」っていう言葉って僕も最初に間違って認識してたんですけど、「通らないで」っていう意味じゃなくて「どうぞ、通ってください」「お好きに通ってください」というニュアンスの言葉で。そこに「覚悟して通ってください」とかっていう気持ちを楽曲に詰めたつもりです。僕ら的にはこういう曲を書いたんですけど、お前ら間違ってんぞっていう風なメッセージを突きつけるような感じではなくて、この曲を見て聞いて歌詞を読んでどういう解釈をするかっていう部分はあくまでも投げかける楽曲にはしたいなと思って心掛けました。
深いですねぇ。
Tac:歌詞カードをじっくり見ていただかないと、多分そこまでは伝わらないとは思うんですけど。作詞の部分でもすごい苦労して、その苦労した中にエンジニアの阪本君も巻き込まれてましたね(笑)。4時間くらいね、まさしくここ西院店CRでですよ。
この曲の映像もライブ感を押し出した仕上がりですか?
Tac:そうですね。あとはミュージックビデオのイメージにおいては楽曲がありきで、「とおりゃんせ」っていうフレーズ感をもとに、いい意味での気持ち悪さ、奇をてらった感じは追求したつもりです。
今後のアーティスト活動において映像というのは不可欠なコンテンツだと実感しています。皆さんにとって映像とはどういう位置づけですか?
Tac:僕らにとっては何よりも一番名刺的な位置づけかな?今まではCDって音だけの世界っていうのが世の常だったと思うんですけど、今YouTubeとか動画サイトが当たり前にあって、僕も他のアーティストのミュージックビデオチェックしたりしますし、良くも悪くもそれでイメージってついちゃうし大事ですよね、やっぱりね。
今後のリリースの形態として、やはりDVDで出して行く予定ですか?
Tac:まだ見えてないんですけど、アルバムを出すにしても映像の作品はなんらかの形で合わせて発信したいな、とは思っています。
アルバムとなると大変ですね。。
Tac:僕らのDVDシングルのきっかけが、普通に色んなアーティストさんがクリップ集って出すじゃないですか、皆。あれをアルバムと考えたらそれのシングルカット、ぐらいのニュアンスだったんで。DVDシングルという言葉があまりにもオリジナリティがあったのか、すごい説明して回りましたね、キャンペーンの時とかもね。
Ryota:どこ行っても、「え?DVDシングル?」
Tac:「5分時間ください!」ってなる(笑)
こういう形でリリースされたのはもしかしてmy-Butterflyが初めてですか?
Tac:インディーズでは多分、流通かけてやってるアーティストとしては初めてかなと思います。倉木麻衣さんとかジャニーズはやってたりするのかな?
映像制作に関しては、いつも同じチームで?
Tac:そうですね。倉木麻衣さんとか倖田來未さんとかROTTENGRAFFTY、Monkey Majikとか結構著名なアーティストの作品を撮らはったディレクターの藤本みのるさんという方と、たまたま機会を設けていただいて。最初のミーティングの時に「普通、初見でそんな事まで話する?」みたいな思ってることも全部ぶつけたら逆に意気投合してもらえて、それからずっとお願いしています。
今回の作品が8/29リリースですが、普通にCDショップに行けば買えますか?
Tac:はい、大手のレコード店さんやamazonやオンラインストアでも買えます。
レコーディングに関しては、スタジオラグのエンジニア:阪本が担当させていただきましたね。
Tac:ベーシックは大阪のスタジオで阪本君に来てもらって録って、ヴォーカルダビングとミックスはスタジオラグ西院店で。
阪本:前作と同様のやり方でやらせてもらいました。
阪本君をご指名いただいたのは?
Tac:何名か候補があがったんですけど、自分の性格とかこのバンドの制作スタイルとか色んなことを考えた時に、スタジオのクオリティももちろんそうなんですけど、エンジニアとのコミュニケーションの部分が一番大事かなと思ったんですよ。言いたいことを言ってもちゃんと理解した上で話ができる、技術もある、年齢も近い、という部分で阪本君にお願いしています。勘がいいっていうのと、技術、抜群の安定感。
阪本:安定感?ボタンを押す速さだけが(笑)